昨今はまつげエクステが浸透していますが、やはり「自分のまつげで自然な印象のアイメイクに」という方も多いはず。そこでぱっちりとした目に仕上げるために欠かせないのが「アイラッシュカーラー」です。巷では「ビューラー」と呼ばれることが多いのですが、この名称は商標名。「ビューティー+カーラー」の派生語で、1930年に睫毛カール器「ビウラ」の商標で登録されています。

そんなアイラッシュカーラーですが、カーブや目幅などブランドによって形状もまちまち。だからこそ、自分の目の形にあった一本に出合ったら、大切に使いたいものです。そこで今回は、フェイシャルセラピストのかづきれいこさんに、アイラッシュカーラーの基本的なケア方法を教えていただきました。

アイラッシュカーラーの正しいお手入れ方法3つのポイント

■1:まつげにあたる「フレーム」部分は、毎回ティッシュオフを

お手入れの最大のポイントは、使い終わったら、まつげを挟むゴムと金具部分の汚れをティッシュなどその都度拭き取ることです。「少し面倒な作業だな…」と見ないふりをしてしまいがちですが、時間が経ってしまうとマスカラやアイシャドウなどが固まり、汚れが取れにくくなってしまいます。

そこでおすすめなのが、除菌タイプのウェットティッシュを使ったケア。さっとひと拭きしておけば、汚れが蓄積せず衛生的に使えます。その際、まぶたに当てるフレームの部分の汚れもしっかりと落としましょう。ここの汚れが落ちていない状態だと、汚れた部分にまつげが絡まり、カールをつける際にまつげが切れてしまうこともあります。

ゴムとフレーム部分を、ウェットティッシュで拭き取ります
ゴムとフレーム部分を、ウェットティッシュで拭き取ります

■2:ゴム部分は3か月に1回替える

使い終わってティッシュオフする際に、ゴムに亀裂が入っていないかなどをチェックしましょう。ゴム自体の交換は、3か月に1回が目安ですが、金属が当たる部分のゴムにスジが出てきたら替えどきのサインです。

左/古いゴム、右/新しい替えのゴム 古いものには筋が出ています
左/古いゴム、右/新しい替えのゴム 古いものには筋が出ています

アイラッシュカーラーのゴム部分が劣化するとまつ毛の上がりが悪くなるばかりか、まつ毛自体を傷める原因にもなってしまいます。交換は3か月に1回と高頻度なので、あらかじめ予備のゴムをポーチに入れておくと、スムーズに交換ができそうです。

■3:1年経ったら、本体ごと交換を

毎日のように使用していると、力の加わるフレームと持ち手をつなぐ支柱部分が次第に劣化してきます。

丸く囲ったフレームと持ち手をつなぐ支柱部分がグラついていないかチェック
丸く囲ったフレームと持ち手をつなぐ支柱部分がグラついていないかチェック

支柱がグラついたり、まつげに上手くカールがつかなくなってきたら、それはアイラッシュカーラー本体の買い換えどきの合図です。目安としては使用から1年経ったら交換するのがよいとされています。

以上、アイラッシュカーラーのお手入れのポイントについて3つ、ご紹介しました。

【まとめ/アイラッシュカーラーのお手入れ方法 3か条】
1. まつげにあたる部分は、毎回ティッシュオフを
2. ゴム部分は3か月に1回替える
3. 1年経ったら、本体ごと交換を

替えゴムのストックを用意しておくのは意外に見落としがち。一番望ましいのは、使用中のアイラッシュカーラーに付属している替えゴムを使うことですが、なかには替えゴムの扱いがないものもあります。その場合はそのカーラーのカーブや長さに合ったものを選ぶといいでしょう。ごくたまに、カーラー本体よりも短いものを入れて使用している人がいますが、両サイドでまつ毛が切れてしまいます。

替えのゴムはカーラー本体と長さが合うものを使います
替えのゴムはカーラー本体と長さが合うものを使います

ケアを見落としがちなアイテムだからこそ、丁寧に使って日々のメイクタイムをより快適なものにしたいですね。

 
 
かづきれいこさん
フェイシャルセラピスト・歯学博士・REIKO KAZKI主宰
医療機関と連携し、傷跡ややけど痕などのカバーやそれにともなう心のケアを行う「リハビリメイク」の第一人者。メイクアップ教室「REIKO KAZKI」主宰。女性が自分を元気にするひとつの手段として「メイク」を提供している。
公式ホームページ

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
松崎愛香
EDIT :
高橋優海(東京通信社)