1年のうち、冬はイチゴをおいしく食べるのに最も適している季節。いま、イチゴを使った限定メニューやスイーツが数多くスイーツブティックの店頭に並んでいるのは、そのためです。おいしそうな写真を見るだけで、食べたくなりますよね。

ただ、いつもどおりの食べ方だと、イチゴ本来のおいしさが最大限には生かされない可能性が……。実は、食べ方次第ではむしろ台なしにしてしまっていることもあります。今季こそ、最高のイチゴを味わってみませんか?

今回はグルメ漫画の原作者であり、野菜ソムリエの資格を取得した経験もあるシナリオライターの青木健生さんから教えていただいた、最もおいしくイチゴを食べる条件と保存方法をご紹介します。

■最高においしいイチゴを食べるための「4つ」の条件

フルーツの王道! イチゴをおいしく食べるには?

(1)イチゴのヘタの部分が美しいものを選ぶ

食品売り場や果物専門店でも、イチゴは銘柄や品種も、豊富でどれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。なかには実際に商品を確認せずに、有名な産地や銘柄などで選んで、ネットからお取り寄せをしている人もいるのではないしょうか?

果物であるイチゴは、鮮度が重要だと言えます。最高においしく食べるためには、選び方にもこだわりを持つ必要があります。そのためには、どの部分に気をつければよいのかお聞きしました。

「イチゴは、まずはヘタで見てください。緑色が美しく、ピンとのびて生き生きしているように見えるものを選びましょう。ヘタが茶色っぽく変色し、しなびたものは避けるべきです。一目見て『色がいい』と思った果実や野菜は、新鮮でおいしいものですよね。

イチゴもヘタだけでなく、果実も赤色が鮮やかなものを選びましょう。ヘタの内側まで赤く染まったイチゴの方が熟しています。小ぶりなイチゴよりも大ぶりな方が生育がよく、タネのつぶつぶがくっきりと見えるものも発育がよくて、鮮度がいい証拠です」

品種が多くて迷ってしまう人には、「これがおすすめ!」というアドバイスをいただきました。

「いちごの品種は全国で開発されていますが、私の地元である千葉県で生まれたチーバベリーなどは大粒なうえに味が濃く、甘さと酸味のバランスも絶妙なのでお勧めです」

大粒のイチゴが眩しい!チーバベリー(写真提供:千葉県)

産地による違いを楽しむのも、贅沢な味わい方かもしれません。

(2)イチゴはできる限り早く食べる!

なんといっても、イチゴは果物なので新鮮さが勝負。おいしさが逃げないうちに、すぐ食べるのが重要なようです。

「イチゴはいたむのが早い果物ですし、傷つきやすいです。買ったら冷蔵庫に保存し、できる限りすぐに食べるべきでしょう。2日以内で食べ切るようにしてください。もし食べきれない場合は、冷凍保存をしてシャーベットやジャムにする方法もあります。また砂糖をまぶして保存すると、シュガーリングという効果によって表面が傷むのを防いでくれます。

またイチゴは、ヘタをつけたまま洗ってください。イチゴはビタミンCが豊富な果物ですが、ヘタを取らずに洗った方がビタミンCの流出を防げるのです」

できれば、食べるタイミングに合わせて購入するのがベストと言えそうです。

(3)素材のおいしさを味わうには「そのまま食べる」

そのままのイチゴを味わった後には練乳や砂糖かけも

イチゴはそのまま食べても甘みがありおいしいですが、さらにおいしく食べるためには、どのような食べ方がおすすめなのでしょうか?

「最近は糖度の高いフルーツが増えてきましたが、イチゴについても同じです。昔よりもイチゴは甘くなりましたし、品種によって甘さや酸味が異なります。まずは何もかけたりつけたりしないで、ひとつぶ食べてみてから砂糖や練乳をかけることを考えた方がいいでしょう。ビタミンCをできるだけたくさん摂るためにも、ヘタを取らずにそのまま食べるのが、イチゴの食べ方の一番のお勧めです。

イチゴは7粒から10粒食べれば、1日分のビタミンCが摂取できると言われています。健康と美容のためにも、気軽で簡単に食べられるそのままいちごが最適だと思います」

まさに、美容にも最適なイチゴは、食べるだけでハッピーな気持ちになれそうです。

(4)品種の食べ比べでさらにおいしく!

選りすぐりのイチゴのおいしさを、さらに極めるためにはどうすればよいのでしょうか。

「野菜や果物をおいしく食べるための最大のコツは、できるかぎり早く食べることに尽きます。果物の中でも特にいたみやすいイチゴは、買ったその日に食べるのがベストです。

また、スーパーなどを見渡してみると、複数の品種のイチゴが売場に並んでいることに気づくはずです。野菜や果物を楽しむために、特におすすめしたいのが”品種の食べ比べ”です。スイーツのように甘いイチゴもあれば、酸味をしっかり感じられるイチゴもあります。ご自身のお気に入りいちごをぜひ、探してみてください!」

一度にいろいろな種類が食べられる品種の食べ比べは、持ち寄りのホームパーティーや、女子会で試してみると盛り上がりそうです。

■最高においしいイチゴを楽しむための「3つの保存方法」

ちょっとした工夫でイチゴのおいしさアップ!

新鮮さが重要であるイチゴは、買ったらすぐ食べるのがベストですが、すぐに食べることができない場合でも、できれば美味しく食べたいですよね。意外と知らなかったイチゴの保存方法。ここからは、買っておいたイチゴの風味を損なわずに保存する方法を、青木さんにお聞きしました。

(1)洗わずに冷蔵庫の野菜室に保存

イチゴは洗わずに、ラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保存するのが基本です。お互いがぶつかり合わないように、一列に並べて優しくくるんであげましょう。さらに、全体をポリ袋に入れておいた方が、ほかの野菜や果物とぶつかったときに、傷つきにくいです。

(2)甘みが足りなければ砂糖とレモン汁をプラス

もし買ったイチゴの甘味が足りないと感じた場合は、ざく切りにしてから砂糖とレモン汁をかけて、しばらく置いて味をなじませましょう。そうすると甘味が増して、おいしく食べることができます。

(3)冷凍保存する場合はヘタを取ること

冷凍保存する場合は、ヘタを取って洗いましょう。そして、しっかり水気を取ってから冷凍してください。解凍後にジャムやシャーベットにするのでしたら、全面に砂糖をまぶしてから冷凍した方が、解凍後のくさみが和らぎます。

おいしいイチゴを食べるための4つの条件は、普段から取り入れられるようなことが中心。イチゴを選ぶときには、自分の目でヘタが綺麗かどうかを確かめて、買ってすぐに食べきる。それだけでも、これまでよりもおいしく感じるようになりますよ。

また、糖度が高いために保存が利きにくいイチゴですが、冷蔵庫の野菜室でラップに包んで保存をしたり、冷凍保存の場合はヘタを取るなど、ひと手間加えるだけでおいしさをそのまま残すことができます。最後に、青木さんからアドバイスをいただきました。

「イチゴは、ハウス栽培が進化したのもあって通年食べることができますが、やはり旬がはっきりしているイチゴがおすすめです。最近はクリスマスシーズンの12月末からの一番果と、春間近の2月中旬から出荷される二番果がとくにおいしいと言われています。ケーキと共に、ぜひイチゴそのもののおいしさも味わってください」

いかがでしたでしょうか? まさに今が旬なイチゴ、そのまま食べるのも良し、練乳をかけて食べるのも良し、保存してジャムにして食べるのもよし…残り少ない旬の日々で、何通りもの味わいを楽しみましょう!

青木健生さん
シナリオライター
(あおき たけお)本名・青木健夫。Wrestling Creator Group代表。1999年にシナリオライターとしてデビューして以来、漫画やTVドラマ、ゲームなどのシナリオからプレジデント(プレジデント社)などの雑誌やムックでの執筆、漫画やイラストの制作など、さまざまな「書く」「描く」分野で活動。代表作はTVドラマ化された漫画「鉄板少女アカネ!!」(少年画報社)や、コミック版「ザ・ゴール」「ザ・ゴール2」(ダイヤモンド社)など。近刊は「肉食女子!!」(マイクロマガジン社)、「マンガで実践! 世界のハイパフォーマーがやっている『最強の瞑想法』」(大和出版)、「コミックでわかる 孫正義の成果を出す仕事術」(KADOKAWA)など。
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この記事の執筆者
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WRITING :
池守りぜね
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