雑誌『Precious』6月号では特集「ラグジュアリー・パフェ図鑑」を展開。ときめくルックス。ジュエリーのようなフルーツの輝き。かさねの色目のようなレイヤー。今、パフェの進化が止まりません。
それは、身近な異世界。大人心をとらえて離さないラグジュアリーなパフェをお持ちしました。この特集のなかから、本記事では、パフェを愛するラウラさんに、パフェへの思い、新店を中心にお気に入りを伺います。
留学生時代、バイト先の先輩がごちそうしてくれたのが「タカノフルーツパーラー」と「千疋屋」のパフェ。世界一美味しい食べ物だと感動しました。就職後、「パティスリィ アサコ イワヤナギ」などで芸術的なパフェに出合い、パフェがライフワークに。
2022年に食べた520本のうち、52本が「ラトリエ ア マ ファソン」です。特に好きなのが、6月のあじさいのパフェ。道明寺を焼いたものが入っていて、食べると、あじさい寺(明月院)の玉石を踏む音が聞こえてくるかのよう。
パフェは五感で楽しめる芸術。食べ終わると、映画を1本見たような感覚があります。海外にはアイスクリームサンデーのようなものはありますが、層構造のパフェは日本独自のもの。フルーツの美味しさを大切にし、甘み、酸味、塩味、苦味が混じり合い、クラフツマンシップに溢れていて、私にとっては毎日を幸せにしてくれるもの。一日に食べた最高記録は6本。パフェを美味しく食べるために、毎日11km走っています(笑)。
「日本の芸術!」ラウラさんのお気に入りパフェ9選
■1:ヴェール(東京)の「国産烏龍茶/桜桃/台湾パインのグラスデザート仕立て」
日本茶や日本の食材を大切にされるカウンターデセールのお店。透明グラスではないのも粋。究極の美味しい体験。
■2:ロク(東京)のパルフェ オ フルーツ ド セゾン
ご夫婦で営む小さなフレンチの店。この日のパフェは、干支のうさぎの耳をモチーフに、柑橘とカカオで大人な味。
■3:サジェス・エ・イストワール(北海道)のキャラメルのための洋梨
キャラメルを主役に、苦味のある食材にフォーカスした芸術的なパフェ。小さな洋梨に詰めたブリュレも絶品。
■4:メメント モリ(東京)の林檎パフェ
カカオをテーマにした、アジアのベストバー上位店。キャラメルのムースを使って仕上げたりんごが可愛い。
Instagram:@mementomori_toranomon
■5:アンソレイユ(京都)の柑橘のパフェ
9種類の柑橘を使い、それぞれの個性を生かした丁寧な仕事ぶりは感動もの。京都らしさも味わえます。
■6:パティシエール マヨ(東京)の林檎のパフェ
洗練された仕立てと味。MAYOさんとのおしゃべりも楽しく、目の前ででき上がるパフェにときめきます。
■7:ザ・ラウンジ by アマン(東京)のモンブラン パルフェ
建築的な世界観のあるパフェを夜景と共に楽しめます。この日はペアリングでマデラワインを合わせて。
■8:パティスリー アコヤ(福井)のメロンとディルのパフェ
地元の食材を使ったみずみずしいパフェを、緑豊かな美しい田園風景を眺めながら食べると癒やされます。
■9:祇園にしカフェ(京都)の苺とピスタチオのパフェ
余白感、花かんむりのようなパーツも可愛い。エルメスのインテリアも高級感があって素敵です。
※写真はすべてラウラさん撮影。パフェメニューは撮影当時のものです。
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- PHOTO :
- ラウラ・コピロウ
- EDIT&WRITING :
- 松田亜子、安村 徹(Precious)