『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしをご提案します。

第43回のテーマは「スウィング色スカート」。歩くたびに揺れて華やかさを増す美カラースカートの、フォーマルシーンで映える着こなしとは? ご自身によるコーディネート実例&解説とともにご覧ください。

 
望月 律子さん
スタイリスト
(もちづき りつこ)雑誌『Precious』ほか、ファッション誌を中心に活躍中。リアリティと程よいトレンド感を備えたスタイリングは働く大人から高い支持を得ている。2021年秋にファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」をオープン。著書『望月律子のBASIC THEORY』(ワニブックス)が好評発売中。

■1:スタイリッシュな配色で女らしく纏うパープルのプリーツ

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小物は黒でキリッと引き締めて。

「歩くとひらひら揺れるデザイン。パープルのカラースカートはモードな印象が強くなりがちですが、少し女っぽさが欲しいときはエアリーにまとめるのがおすすめです。パープルは黒と合わせると強すぎる印象になってしまうので、こっくりしたテラコッタブラウンを合わせ、プレイフルなカラーリングに」(望月さん)

それだけでもインパクトある華麗なパープル。動きが加わってスウィングするとさらにドレスアップにふさわしい華やかさに。

「フォーマルな場所へ行く装いはどうしてもシックな色を選びがちですが、思いきってカラーを楽しむ着こなしもおすすめです」(望月さん)

■2:艶やかアシンメトリースカートは異なるテイスト合わせで今っぽく

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深いキャメルの美しい色味を白が引き立てるミニマル配色。

「スカート自体に十分な華やかさがあるので、鹿の子のようなラフな素材のダブルジャケットを選びました。インナーはシルキーなブラウスです」(望月さん)

柔らかくたゆたうスカートのシルエットに、ジャケットのストレートなラインが切れ味を添えています。

「艶素材にアシンメトリーなデザインでボリュームのあるアイテムは、合わせるものによってはピアノの発表会のようなムードになってしまうことも。ダブルのジャケットならメンズっぽさとエレガントな雰囲気がミックスされて、今どきな雰囲気に仕上がります」(望月さん)


人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第43回は「スウィング色スカート」をテーマにしたスタイリングにフォーカスしました。

一枚で主役級の素材感を醸し出す、揺れ感のあるカラースカート。ご紹介した、小粋なカラーリングや今っぽいテイストミックスの着こなし術を参考に、さらに着映える装いをお楽しみくださいね。

●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」でレンタル可能です。

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PHOTO :
黒石あみ(小学館)
WRITING :
神田朝子