「暗暗裏」ってなんと読む?「くらくらうら」ではありません!
明日、7月21日は、『日本三景の日』です。「日本三景」とは、宮城県の「松島」、京都府の「天橋立(あまのはしだて)」、広島県の「宮島」のことで、江戸時代の儒学者・林春斎が、著書『日本国事跡考』で絶賛した三か所の景勝地を言います。いずれも、海とともに松の緑の美しい場所で、日付は、これらの景色が際立つ時期でもある、林春斎の生誕日にちなんでいます。日本三景、夏の旅行先としても良さそうですね、ということで本日は「三文字熟語」から日本語クイズをお送りします。
【問題1】「独擅場」ってなんと読む?
「独擅場」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「その人だけが思いのままにふるまうことができ、他人の追随を許さない場所・場面。ひとり舞台」を意味する言葉です。
<使用例>
「口げんかとなったら、うちでは母の独擅場よ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 独擅場(どくせんじょう) です。
「独擅場(どくせんじょう)」という熟語は、「擅(セン)」という字を「檀(ダン)」とカン違いしやすく、「土壇場(どたんば)」との混乱も起きやすいようです。正しくは「独擅場(どくせんじょう)」です。正確に覚えておきましょう。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「暗暗裏」ってなんと読む?
「暗暗裏」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「人の知らない内(うち)。密かな状態。内々」という意味の言葉です。
<使用例>
「この件は決して口外せず、暗暗裏に処理してください」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 暗暗裏(あんあんり) です。
「暗暗裏(あんあんり)」は、「内密」の類語です。言葉を知らないと読み方に迷いそうな熟語ですので、おさらいしておきました。
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本日は、7月21日『日本三景の日』にちなんで、三文字熟語から、
・独擅場(どくせんじょう)
・暗暗裏(あんあんり)
の日本語の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱