【目次】
前髪なしに合うポニーテールの「コツ」は?
■顔まわりの髪のあしらいの違いであか抜け度が変わる!
【Before】
ニュアンスなしのひとつ結びは手抜き感が出がち。さらに顔まわりにストンと落ちる後れ毛が、疲れた印象を与える。
【After】
顔まわりに残した後れ毛をアイロンで挟み、内外いずれかに手首を90°回転して滑らせ、Sカールを。後れ毛のニュアンスこそがあか抜けの鍵。
「いつものひとつ結び」を激変させる! 大人女性のためのストレートアイロン・テクニック
■オールバックはトップにボリュームを出してバランスをとって
ひとつ結びは束ねる位置が高くなるほどカジュアルな印象に。ぼんのくぼ(うなじ中央のくぼんだ部分)より5cmほど上の耳の高さで束ねる場合は、トップに高さを出してエレガントさを加えてカジュアル感を緩和させると、バランスよくきまります。
40代に似合う“ひとつ結び”【カジュアルになりすぎない“高い位置での束ね方”】エレガントに決めるには?
前髪なしポニーテールアレンジ【6選】
【1】トップの逆毛でボリュームアップアレンジ
トップにボリュームを出し、毛先に艶と動きを出すことで、シンプルなポニーテールが、知的で清潔感が漂うスタイルにバージョンアップされます。きちんと下準備したぶん、髪をまとめるときは手グシでザクッとまとめることが、ラフさやこなれ感を生み出す秘訣です。
<アレンジ方法>
<STEP.1>前髪の後ろ~後頭部を3つにブロッキングし、逆毛を立てる
■まずは太めのヘアアイロンで、髪の中央から毛先にかけて、挟んでスッと引っ張るようにして毛先を軽くカールする。
■前髪の後ろから後頭部までを3ブロックに分ける。根元から10cmくらいまでハードスプレーをかけ、上下に何度かコームを動かし、逆毛を立てる。
■小指を小刻みに左右に動かしながら、ジグザグの分け目をつくる。
<STEP.2>ボリュームを出した髪を、サイドからひとまとめに
■ふんわりとしたボリューム感を出すために、サイドや襟足の根元に、内側から全体にまぶすようにざっとハードスプレーをかける。
■手指を大きく開き、手グシでサイドから後ろへザクッと髪をひとまとめにする。まとめる位置は、耳上の延長線上から指2本分上の位置がベスト。
■まとめた髪を片手で押さえながら、もう一方の手で、トップの毛束を上に引き上げボリュームを出す。形が決まったらゴムで結ぶ。
<STEP.3>前髪はキープ、トップの毛束を上に引き上げる
■前髪を毛の流れを生かしながらサイドに流し、ハードスプレーでキープさせる。
■もう一度、ゴムの結び目を押さえながらトップの毛束を少しつかんで上に引き上げる。高さが出ることで小顔効果も期待。
■結んだ毛の上部から、少し毛束を取って、ゴムを隠すように根本にくるりと巻き付ける。
■アメリカピンを、ポニーテールの根元にグッと差し込むようにして、巻いた毛先を留め、ハードスプレーで固定する。
<ヘアアレンジのコツ>
■1:トップに逆毛を立ててボリュームと高さを出す。
■2:結ぶ位置は耳上から指2本分上が目安。
■3:毛先をカールして艶とまとまり感を出す。
この3つの下準備ポイントをおさえるだけで、ただのひとつ結びとは洗練度が歴然と違う、大人の女性の風格がただようまとめ髪にすることができます。
【2】ねじってトップをボリュームアップするアレンジ
「頭頂部の毛束をねじることで髪が根元から立ち上がったように見えるので、ボリューム不足が目立たなくなります。仕上げに結び目から髪を引き出して形を整えるとき、毛束を引っ張り出すから失敗するんです。ひとつまみ分の毛束をねじるだけで十分です」(air-GINZA 店長 長門政和さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>耳から下、頭頂部の左右と3つにブロッキング
<STEP.2>耳から下の髪をひとつに束ねる
<STEP.3>頭頂部の片側の毛束を1~2回ねじり、STEP.2の毛束と一緒に束ねる
<STEP.4>残った毛束も同様に1~2回ねじって束ねる
<STEP.5>毛束をひとつまみずつねじってボリュームを出す
<STEP.6>顔まわりの後れ毛にスタイリング剤をなじまる
<ヘアアレンジのコツ>
「このアレンジは髪がうねって広がりやすい人にも向いています。毛先をカールアイロンなどで巻いておけば、華やかな雰囲気になるので、フォーマルなシーンにも活用できます」(長門さん)。
【3】多毛でも巻き方の工夫で華やかなアレンジ
毛量が多いと髪を束ねるとき、少しでもタイトにまとめたくて、ただの「引っ詰め」にすることが多いのでは? KAYAK by HONEYのデザイナー、小室里奈さんが提案するポニーテールなら、髪の量が多くても、髪が太くて硬くても、パサついて広がりやすい髪でも大丈夫。耳から下は毛先を内巻き、耳から上は根元から外巻き、顔周りは中間から毛先を内巻き、という具合にパーツごとに巻く方向を変えれば、広がりやすい髪もまとまりやすくなります。
<アレンジ方法>
<STEP.1>耳から下の髪を毛先だけ内巻きに1カール
<STEP.2>耳から上の髪は外巻きに
<STEP.3>髪をひとつに束ねる
<STEP.4>顔周りともみあげは毛束の中間から毛先にかけて内巻きに
<STEP.5>結び目にヘアカフを引っかける
<ヘアアレンジのコツ>
「結び目のゴムを隠すのに、毛束を巻き付けたりくるりんぱをしたりしますよね? でもそのひと手間が意外と難しい。ヘアカフは毛束に引っかけるだけなので、ぶきっちょさんでも簡単にゴムを隠せます。毛量が少なくて寂しいポニーテールになってしまう方も、このヘアカフを使うと印象が変わりますよ」(小室さん)。
【4】くるりんぱで立体感を出したアレンジ
今回、U-REALMのスタイリスト・瓜生智咲さんが教えてくれるのは、くるりんぱを応用した「大人のポニーテール」。結ぶ位置が下すぎると「疲れた野暮ったい印象」に、高すぎると“若づくりで頑張ってる風”になってしまうため、どの位置でまとめるかがとても重要なのだと言います。「40代のポニーテールは、髪を結ぶ位置によって印象がガラッと変わります。オススメは、耳裏くらいの位置。相手の視線が引き上がり、小顔に見える効果もあります。少し高めに結ぶことで、襟足の後れ毛も色っぽい印象に。女性らしさと小顔効果、どちらも楽しむことができます」(瓜生さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>耳上の毛束を後ろで結ぶ
<STEP.2>結んでいない襟足の毛束をSTEP.1の上からひとつ結びにする
<STEP.3>STEP.2で結んだ毛束をくるりんぱする
<STEP.4>ねじりができた部分の表面をつまんで引き出す
<STEP.5>後頭部の毛束を指で引き出す
<ヘアアレンジのコツ>
「毛先をひっぱりすぎると髪がつぶれてしまうので要注意。後頭部の髪を引き出すときは、頭の型が丸くなるように意識しましょう。後頭部が凹んでいるとバランスが悪いので、絶壁の場合は後頭部に丸みをプラスするような気持ちで引き出してみてください」(瓜生さん)。
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【5】ふんわりウェーブを効かせた後れ毛アレンジ
「大人のポニーテールと、おばさんの引っ詰め髪の違いは後れ毛にあります」と断言するのは、apish AOYAMA副店長の黒山慶司さん。うねりを巻き込むようにこめかみ部分の髪をカールアイロンで巻き、頭頂部を根元から立ち上げたら、あとはこめかみともみあげ部分の髪を後れ毛として残し、ひとつに束ねるだけ。うねりもトップのボリューム不足も一気に解決できるアレンジです。
<アレンジ方法>
<STEP.1>頭頂部の髪をカールアイロンで毛先から根元に向かって巻く
<STEP.2>こめかみ部分の毛束をカールアイロンでフォワード巻きに
<STEP.3>こめかみから前にある髪ともみあげを残してひとつに束ねる
<STEP.4>ひとつまみの毛束を取り、ゴムの上から巻き付ける
<STEP.5>結び目を押さえながら、ひとつまみずつ髪を引き出す
<ヘアアレンジのコツ>
「毛束の根元から髪をひとつまみずつ引き出すときは正面から鏡を見て、頭頂部をふんわりボリュームアップさせるようにしてください。後頭部に丸みも出せるので、全体的に柔らかな雰囲気のまとめ髪になるはずです」(黒山さん)。
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【6】うねる前髪をピンでカバーする簡単アレンジ
「モデルさんは髪が細くてボリュームも少ないので、キュッときつめに束ねると毛束が貧弱なポニーテールになってしまいます。ちょっとゆるめに束ね、結び目を毛で巻き付けておくとゴムが隠れるだけでなく、結び目が太く見える効果もあります」(sui ヘアメイク 深瀬介志さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>分け目をふだんより外側にする
<STEP.2>耳と同じくらいの位置に髪をひとつに束ねて結ぶ
<STEP.3>毛束の中からひとつまみの毛を取りだし、ゴムに巻き付ける
<STEP.4>毛束の先をアメピンで固定
<STEP.5>前髪で生え際を隠すように、ゆるやかにおでこに沿わせて端をピンで固定
<ヘアアレンジのコツ>
「伸びてきた白髪の根元を隠したいとき以外にも、湿気で前髪がうねってしまうときにもこのアレンジはおすすめです。束ねるときも、前髪をピンで留めるときも、ゆるやかに遊びを持たせるのがポイントです」(深瀬さん)。
- TEXT :
- Precious.jp編集部