「何をそんなにイキってるの?」と誰かに言われたら、それはほめ言葉ではなく、嫌味か警告です。「イキる」は「威圧的な態度が鼻につく」「本人は格好つけているつもりだけどダサい」といった、ネガティブなニュアンスを含む言葉です。使い方がわかる例文や言い換え表現で「イキる」の意味を解説します。

【目次】

ネガティブな言葉なので慎重な扱いを。
ネガティブな言葉なので慎重な扱いを。

【「イキる」を理解するため押さえておきたい「基礎知識」】

■「意味」は?

「イキる」は「虚勢を張っていたり、威張っている様子」を表す言葉です。特に、普段はおとなしく目立たない人が、急に威圧的な態度に出たり、格好つけたりする様子を指して用いられます。ほめ言葉ではなく、「威圧的な態度が鼻につく」「調子に乗っていてウザい」「本人は格好つけているつもりだけどダサい」などなど、ネガティブなニュアンスを含んだ言葉です。

■ 「語源」は?「漢字」で書くと?

「イキる」の語源は、「粋がる」ではないかと言われています。江戸時代、人々は「気質や容姿、身なりなどがさっぱりとし、洗練されていて、しゃれた色気をもっていること」を「粋」と表現しました。ここから派生した「粋がる」は、「自分のことを粋だと思って得意になる。粋人らしくふるまう。虚勢を張る」という意味の言葉です。「イキる」とよく似ていますね!

■「方言」なの?  

「イキる」という言葉は、主に関西圏で使われていたと言われていますが、インターネットの普及に伴い、全国に広まったという経緯があります。


【「粋がる」と「意気がる」の違いは?】

「イキる」の語源といわれる「いきがる」は「粋がる」のほか、「意気がる」とも記されます。「意気」には「意気込み」や「気概」「気性」「意地」などの意味があり、「粋がる」と「意気がる」は同じ意味で使われてたようです。


【「使い方」がわかる「例文」3選】

ビジネスシーンで「イキる」という言葉が使われることはなく、ほとんどが親しい者同士の会話やSNS上でのやり取りで使われます。ネガティブなニュアンスを含む言葉のため、慎重に使用してくださいね。

■1:「○○さんって、後輩の前だといつもイキってるよね」

上司の前ではおとなしいのに、後輩に対して威圧的…ほめてないですね。

■2:「自分ではカッコいいと思ってイキってるところが苦手」

これはまさに「粋がる」ですね。「自分の容姿や雰囲気が洗練されていて、しゃれた色気をもっている」と思っているのは本人だけ、という状況です。

■3:「小学生のころ、ひょろひょろとした外見で威張り散らしていた○○くんは、陰では“イキりもやし”というあだ名だった」

○○くんが周囲から嘲笑されるような存在だったことがわかります。非常にネガティブなニュアンスですから、あまり使わないほうがいいですし、たとえ同窓会で会ったとしても、本人の前でこの話をもち出す必要はないといえるでしょう。


【「類語」「言い換え」表現】

「イキる」はどんな言葉に言い換えることが可能でしょうか。

■ドヤる

「ドヤる」は「ドヤ顔をすること」です。いかにも自分はすごいと言わんばかりに、自慢げな顔をすることを表します。

■意味なく威張り散らす

■調子に乗ってエラそうにする

■態度がデカい

■得意気で態度が横柄

■尊大に構える

■カッコつけている

***

周囲から「何イキってるの?」と言われてしまったら、ショックですよね。とはいえ、人から「調子に乗ってエラそう」に見えたとしたら、それは大きな問題です。自分の言動の、どこに原因があったのか、素直に反省し、態度を改めましょう。誤りを認めて改善できることも、大人として大切な素養のひとつです。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『現代用語の基礎知識』(自由国民社) :