2023年11月24日（金）、35年かけて行われた大規模都市計画により生まれた「麻布台ヒルズ」がついにオープンしました。全体の面積は8.1haと、六本木ヒルズの11.6haに迫るスケールとインパクトを持った大きな街は、商業施設やオフィス、住宅、ミュージアムやギャラリーなどさまざまな機能を兼ね備えています。
今回は、オープンに先駆けて行われたメディア内覧会で訪れた、注目のお店をご紹介します。
世界的な建築デザイナーが手掛けた「麻布台ヒルズ」とは
六本木ヒルズに迫るスケール感を持つ麻布台ヒルズは、オフィス、商業施設、住宅の3機能を兼ね備えた「森JPタワー」、住居とホテルを併設し、商業施設もある「レジデンスA」、住居とオフィス、商業施設を兼ね備えた「レジデンスB」（建設中）、住宅、オフィスのほか商業施設やギャラリー、マーケットなど多彩な機能を持つ「ガーデンプラザA／B／C／D」など、六本木一丁目駅から神谷町駅という広範囲に広がる街です。
外観デザインは世界的な建築家やデザイナーが参画。とくにガーデンプラザの独特な外観は目を引きます。
街全体がミュージアムとなっている点も、麻布台ヒルズの魅力。中央広場や森JPタワーには、森美術館がキュレーションしたオラファー・エリアソン氏、奈良美智氏、曽根裕氏、ジャン・ワン氏といった世界的なアーティストのパブリックアートが設置されています。
ガーデンプラザAの地下には、さまざまなジャンルを取り扱う「麻布台ヒルズギャラリー」がオープン。2月には、森ビルとチームラボが共同で手掛ける「森ビルデジタルアート ミュージアム：チームラボボーダレス」も開館します。
また、圧倒的な緑も特徴のひとつ。四季により変化するさまざまな植物を植えており、さらに果樹園や菜園も兼ね備えています。
来訪するとき、気になるのは店舗の数と種類。ガーデンプラザ、タワープラザの商業施設は全部で150店舗というボリュームで、そのうち94店舗が11月24日にオープンしました。
今回の一般開業後、2024年1月下旬には生鮮食品からお酒、お惣菜など幅広い食材を扱う「麻布台ヒルズマーケット」、2月にはアマンの姉妹ブランドである日本初進出のラグジュアリーホテル「ジャヌ東京」、2月以降にはラグジュアリー店舗が順次オープンする予定です。
新業態や日本初出店など…「麻布台ヒルズ」注目のグルメ６選
■１：ゴージャスな和栗のモンブランを素敵なラウンジで「ヒサヤ キョウト」
ガーデンプラザBの2Fに、京都の焼き栗専門店「比沙家」の新業態が登場。こちらでは看板メニューであるボリューム感たっぷりの「丹波栗のモンブラン」のほかに、モンブランを使ったパンケーキやお食事メニューも。京都らしく、小さなおばんざいがいくつも並びます。
栗のごはんもおいしそう。インバウンドの人たちにも喜ばれそうなメニューです。
店内はカウンターから仕切りのあるボックス席、ソファのある席などゆったりとくつろげそうな空間。おいしい和栗スイーツとともに、おしゃべりも弾みそうな店舗でした。
問い合わせ先
- ヒサヤ キョウト
- 営業時間／11:00～20:00（フードL.O.19:00、ドリンクL.O.19:30）
TEL：03-6435-7138
■２：チョコレートとお酒やお茶のペアリングが楽しめる「ミニマル ザ スペシャリティ」
日本発のスペシャリティチョコレート専門店「Minimal -Bean to Bar Chocolate-（ミニマル）」が展開する新業態の店舗「Minimal The Specialty（ミニマル ザ スペシャリティ）」が、ガーデンプラザAの2Fに誕生。
商品の購入だけでなく、お茶やワインなどと一緒にチョコレートのペアリングが店内で楽しめるお店です。
カカオ果肉がジュースに、カカオ豆がチョコレートになっていく「プロセス」を体験できたり、カカオ豆やブレンドが異なるチョコレートを食べ比べできたりします。
特に注目は、ドリンクとのペアリング。秋田県「新政酒造」の日本酒、「The World’s 50 Best Discovery」に選ばれた「とおの屋 要」のどぶろく、厳選した茶葉を扱う「EN TEA」の日本茶のほか、ビールやワインも取り揃えられています。
ちょっと変わり種なのが、各界で注目される恵比寿のバー「unknown（アンノウン）」オーナーの大葉文武氏と共同開発したオリジナルカカオ種。これまで感じたことがない、カカオの可能性に触れることができます。
もちろん、テイクアウトも充実。どれを買えばいいか迷ったときは、麻布台ヒルズ限定の「4種の焼き菓子詰め合わせセット」がおすすめ。「Patisserie Minimal 祖師ヶ谷大蔵」のフィナンシェとガレット、ガトーバスクなど人気の焼き菓子4種類が一度に楽しめます。お土産にも喜ばれそうです。
問い合わせ先
- ミニマル ザ スペシャリティ
- 営業時間／11:00～19:00
- TEL：050-1809-0420
■３：レストラン、ティーラウンジ、バーと時間によって姿を変える「ラシーヌ」
タワープラザ3Fに登場した、ランチ、アフタヌーンティー、そしてお酒も楽しめる「ラシーヌ」は、幅広い時間帯に、幅広い用途で活用できそうな利便性の高いレストランです。全国60以上の生産者が丁寧に育てる食材が中心とのことで、ヘルシーでおいしい野菜をいただくことができます。
ランチにぜひ食べたいのが、クリスマス期間を除く2023年12月30日（土）までの限定で提供されている、麻布台ヒルズ限定のリースサラダ。魚介類をたっぷり使っており、食べ応え抜群！ おいしいクロワッサンとともにいただくことができます。
ティータイムに訪れたのなら、麻布台ヒルズ限定の「アフタヌーンティープレート」を。ボリュームたっぷりですが、彩り豊かで食欲をそそります。楽しいひとときのお供にぴったりです。
ディナータイムはしっかりと食事とお酒が楽しめるメニューを展開。特にお酒のあとに食べる、胡麻がたっぷりの「タヒニパスタ ライムバターソース タリアテッレ」は間違いなしのおいしさです。
大きな窓と広い空間が開放的な店内。端には個室とまでは行かないけれど、少し奥まった席も。周りの喧噪を気にせず食事したいときに活用できそうです。
問い合わせ先
- ラシーヌ
- 営業時間／11:00～23:00（L.O.22:00）
TEL：03-5544-9196
■４：関東初出店！大阪の人気フレンチレストラン「リエゾン」
大阪で一つ星を獲得したフレンチレストラン「リエゾン」が東京に初出店。タワープラザ 3Fにオープンしました。
辻裕司氏の掲げる正統派フレンチが東京でも楽しめるように。日本独自のハーブやスパイス、食材を使いながら、和洋折衷ではなく、クラシカルなフレンチを提供しています。海外のお客様が「リエゾン」でフレンチを食べたとき、日本人になじみのある香りや味などで日本を感じさせることを目指しているのだそうです。
最初は大阪・福島で出しているメニューと同じのが提供されますが、来年からはコンセプトやイメージを守りつつ、東京のお店の個性も出して行けたらとのこと。これからの展開が楽しみなフレンチです。
問い合わせ先
- リエゾン
- 営業時間／11:30～14:30（L.O.13:30）、17:30～23:00（L.O.21:00）
定休日／月 - TEL：03-6441-0094
■５：海外で一つ星を獲得した寿司屋が日本初出店「鮨麻布」
ニューヨークやフロリダでミシュランの一つ星を獲得した鮨レストラン「AZABU」が、日本に初上陸。タワープラザ3Fにオープンしました。のれんをくぐると、モダンな現代アートが印象的なカウンターが。全部で19席のこぢんまりとしながらも、おしゃれな空間です。
未就学児は利用できないということで、完全に大人だけの空間。海外の食通を唸らせたという、こだわりの握りや料理を、ぜひ東京で味わって。
問い合わせ先
- 鮨麻布
- 営業時間／11:00～15:30（L.O.14:00）、17:30～23:00（L.O.フード21:00、ドリンク22:30）
定休日／水 - TEL：03-6459-1603
■６：麻布台ヒルズで「ちょっと1杯」が楽しめるバーラウンジ「ザ ラバーズ ラウンジ」
あまりバーがないという麻布台エリアに、貴重なバーラウンジが誕生しました。タワープラザ3Fにオープンした「ザ ラバーズ ラウンジ」は、時間帯によって変わる雰囲気を楽しみながら「ちょっと1杯」が楽しめるお店です。
壁やカウンターに並べられたボトルからもお酒の種類豊富さがうかがえるほど。個性豊かなお酒やカクテルが楽しめます。
カウンターの裏手には、ゆったりくつろげるソファ席も。レストランでの食事前の待ち合わせや、食後の1杯など幅広い利用ができる、使い勝手も雰囲気もよいバーです。
問い合わせ先
- ザ ラバーズ ラウンジ
- 営業時間／11:00～23:30（L.O.フード22:00、ドリンク23:00）
- TEL：03-6459-1603
ほかにも、ギャラリースペースにダイニングを併設した「Gallery & Restaurant 舞台裏」や、「ザ・コンランショップ」併設のレストラン「ORby（オルビー）」、ミシュラン一つ星を獲得したタイ・バンコクを代表するモダンタイレストラン「SAAWAAN BISTRO（サーワーン ビストロ）」、そして外苑前から移転するミシュラン二つ星の「フロリレージュ」など、注目のお店が目白押し。
すでにオープンしている店舗のほか、12月には名だたる名店で腕を振るってきたシェフパティシエ・成田一世氏が手掛けるダイニング「ル・サロン・プリベ／サティネ」、1月には神楽坂から移転する「神楽坂 鉄板焼 中むら」などのオープンも控えています。もちろん、「ジャヌ東京」内の8つのレストラン＆バーや、約4000平方メートルの大規模なフードマーケットとなる「麻布台ヒルズ マーケット」も見逃せません。
麻布台ヒルズでしか味わえない特別なメニューばかりですので、ぜひお見逃しなく。
問い合わせ先
関連記事
- 麻布台ヒルズにオープン！レストラン「Dining 33」実食レポート｜トリュフやフォアグラを使用した料理をシェアスタイルで味わえる
- 11月24日麻布台ヒルズに「メゾン ヒロタカ」オープン！
- 「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が開業！ミシュランシェフが手掛ける新レストランや「ホテル虎ノ門ヒルズ」などをレポート
- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- WRITING ：
- ミノシマタカコ
- EDIT ：
- 小林麻美
