あなたは年賀状を出す派ですか?それともLINEなどでお手軽に済ませる派? そもそも年賀状の習慣がない? ビジネス年賀状も減少の一途を辿っていますが、個人の“はがきでの年賀状離れ”はもっと顕著ではないでしょうか。「年賀状のやり取りはうれしいけれど処分に困る」「いつまで保管しておくべきかのか悩む」という声もよく聞きますね。今回お届けするはその「年賀状の処分」について。なんと、貯め込むと運気を下げるという話も…! 適切な処分の方法やタイミングを解説しましょう。

【目次】

年賀状を適切に処分して運気UP!
年賀状を適切に処分して運気UP!

年賀状を貯め込むと運気が下がる!】

■古くなったもの、使わないものには「陰の気」が…

2003年の44億枚超えをピークに年々発行枚数が減り続け、2021年には20億枚を下回ったという郵便行政の年賀はがき。高齢者には「本年をもちまして、年始のご挨拶はお終いとさせていただきます」などの一文を添えた“年賀状じまい”をする人も増えているようです。とはいえ、2023年度も国民ひとりあたり10枚以上は受け取った計算になり、今年も送ろうと考えている方のほうが多いでしょう。それと同じくらい、かつて受け取った年賀状の処分について悩んでいる人いるはずです。家族の写真があったり、自分へ向けたメッセージが添えられていたり…せっかくいただいた、という思いもあって、年賀状は「捨てにくいもの」のひとつですね。

しかし、人気風水師の李家幽竹(りのいえゆうちく)さんによると、新しいものは「陽の気」が強いけれど、古くなるほど「陰の気」が強くなって運気を下げてしまうのだとか。風水的には、すべてのものに「気」が宿り、ものには寿命があります。自分にとって大切なもの以外の古くなったものからは、「旺気(おうき)」という良い気を得ることはできません。また、使わないでしまい込んだものにも「陰の気」がこもり、運気を停滞させてしまうのだと言います。

■年賀状のため込みは「仕事運ダウン」を招きます!

そもそも年賀状は、新年の挨拶や近況報告、住所など最新の個人情報を届けるもの。相手に届いた時点でその役目は果たされているのです。ですから、受け取った側も、「せっかく頂いたのだから大切に持っておかなくては…」と重く考えずに、その心づもりでよいのです。また、風水では紙は「木」に属するため、年賀状に限らず古い紙を貯め込むと、「発展運」や「仕事運」に悪影響が出るのだとか。過去の年賀状はもとより、不要な書類などは貯め込まず、こまめに整理・処分するのがよさそうです。


いつが適切?…処分の時期

年賀状の処分については、「次に年賀状を書くときまでとっておく」「数年は保管」「引っ越しのタイミングで処分」「ずっと捨てられないでいる…」などさまざまだと思います。処分に適した時期はあるのでしょうか?

■年賀状の処分は春分前?年末?

李家幽竹さんの著書『運がよくなる風水収納&整理術』(日本実業出版社)によると、処分するタイミングは春分(3月20日)の前。それは、長い間手元にあると、その年の運気を吸収しにくくなるからだそうです。年賀状を書く際に「去年はあの人から届いていたかな」とか「引っ越しが決まって住所が変わると書いてあったような…」など、前回受け取った年賀状を見直したいことはあるものなので、1年は保管して、年賀状を書き終えたら処分するのもいいかもしれません。いずれにしても、整理整頓と適切な処分をルーティン化することをおすすめします。


お炊き上げも?処分の方法】

年賀状などの書簡には、受取人の住所はもちろん、双方さまざまな個人情報が記載されています。そのままの状態でゴミ箱へ…という大人はいないと思いますが、改めて職場や家庭での処分の方法について確認してみましょう。

■手軽な処分方法

1)個人情報部分をシュレッダーやはさみで粉砕してから捨てる

2)個人情報保護スタンプで個人情報部分を読めなくしてから捨てる

3)瞬間接着剤や粘着テープなどを使い、まとめて固めて捨てる

上記は個人情報をさらさないための方法例で、最終的には可燃ごみや古紙として出します。年賀状に添えられたメッセージや写真などを処分するのは気が引ける…という人は、写真を撮ったりスキャンするなどしてデジタル化しておくのも一案ですね。

■お炊き上げも?

初詣の際に、お守りやお札など寺社の授与品をお炊き上げしてもらうという人も多いと思います。年賀状には差出人の思いが込められているので、お炊き上げもいい方法と言えるでしょう。ただし、お炊き上げは粗末に扱うことができない品物を浄化・供養し、火で焚いて手放すという立派な儀式で、焼却炉代わりではありません。近年では常識外の使われ方が増加したため、お守りやお札以外の品を受け付けないとする寺社も増えているようです。持ち込む際には、お願いしたい神社が年賀状のお炊き上げをしてくださるかどうか、事前に確認してくださいね。

■風水的には?

李家幽竹さんによると、年賀状を捨てる際に赤い花を家の玄関かリビングに飾ると、その年の人間関係が良好になるのだそう。捨てるのは気が引けるという人は、こんな方法を試すと気持ちがラクになるかもしれません。


換金できる?未使用年賀状の活用法】

余った年賀状(日本郵政発行のもの)や年賀切手は、郵便はがきや普通の切手と同じ価値があり使用できますが、改まった内容や目上の人、ビジネスレターなどには不向きです。利用されない年賀状や年賀切手の活用法をご紹介しましょう。

■郵便はがきや普通切手に交換

書き損じを含め、余った年賀状、年賀切手は、郵便局に持ち込めば、郵便はがきや普通切手などに交換することができます。

■レターパックなどに交換

金額が見合えば、A4サイズで2kgまで封入可能なレターパック(520円と370円の2種類)や、A5サイズで1kgまでOKなスマートレター(180円)という特定封筒への交換も可能です。

■手数料は? 現金に換えられる?

いずれもはがきや切手1枚につき5円の手数料がかかります(近親者の不幸などで使用できなくなった場合など例外あり)。年賀状や年賀切手に関わらず、未使用のはがきや切手を現金化することはできません。


【年賀状を処分する際の注意点まとめ】

■長期間貯め込まず、自分に合った方法で整理、処分を

■可燃ごみや古紙回収に出すなら、個人情報を知られない配慮を

■余った年賀はがきや年賀切手は活用、再利用を

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2024年は算命学の十干十二支(じっかんじゅうにし)で言うと「甲辰(きのえたつ)」にあたり、新時代の幕開けの年になるのだとか。木性である「甲」は、大地にしっかり根を張って天に向かって成長することを表し、十二支唯一の架空の生き物「龍」を象徴する「辰」は、出生や成功を意味するといいます。古い年賀状を適切に処分して新たな運気を呼び込む準備をし、年賀状を書いて飛躍の年を迎えてみませんか?

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館)/李家幽竹さんの著書『運がよくなる風水収納&整理術』(日本実業出版社)/『日本国語大辞典』(小学館) :