ビジネスシーンでよく使われる「プロダクト」という単語は、「製品」や「生産物」を表します。商品として売買される“形あるもの”を指していましたが、ITの活用が不可欠となった現代ではアプリやソフトウェアなど、目に見えないものも「プロダクト」、あるいはサービスに対しても「プロダクト」といったりします。今回はこの言葉について解説します。

【目次】

あなたの仕事で「プロダクト」とは何を意味する?
あなたの仕事で「プロダクト」とは何を意味する?

【「プロダクト」とは?「意味」など基礎知識】

■意味

労働や知的活動による「生産」、また「生産品」「生産物」「製品」のこと。「わが社の製品」でも「わが社のプロダクト」でも意味は同じです。形あるものだけでなく、データやソフトウェア、アプリなどに対しても使います。ただし、業界によって使われ方や意味が異なる場合があるので、そちらはのちほど詳しく解説します。

 ■英語では…

[product]と書きます。ビジネスでよく使われる関連英単語も覚えておくといいでしょう。

・marine products(海産物) ・agricultura products(農産物) ・products of nature(自然の産物)

・domestic products(国産品) ・foreign products(外国製品) ・a literary product(文学作品)


【「プロダクト」と「サービス」】

■「サービス」とは

人のために力を尽くすことや奉仕を「サービス」といいます。また、商売で客をもてなすことや、顧客のためになされるさまざまな奉仕も「サービス」です。「最上級のサービス」や「アフターサービスも万全」のように使います。さらには、商売で値引きをしたり、特典を付けることも「サービス」です。「サービス品」や「試供品をサービスする」などは、日常よく使われます。

■「プロダクト」と「サービス」の関係

「パッケージ化あるいは標準化されたサービス」や、ソフトウェアによって提供される「オンラインサービス」のことを「商品」とみなし、「プロダクト」と呼ぶことがあります。ITが生活に欠かせないものになり、有形無形で物事を語りにくくなった現代では、「プロダクト」と「サービス」の明確な仕分けも難しくなっています。


【使い方がわかる「例文」5選】

■1:「御社のプロダクトを長年愛用しており、その開発やセールスにかかわりたいと入社を希望しました」

■2:「人生100年時代を見据え、健康長寿に特化したプロダクトの開発に注力してきた」

■3:「プロダクトマネジャーとしての責任を十分に果たし、定年退職を迎えた」

■4:「天然由来成分によるプロダクトは、今後さらに成長するだろう」

■5:「プロダクトの開発者より、詳細をご説明させていただきます」


【「プロダクトアウト」って?業界によって異なる「プロダクト」の意味】

業界によって「プロダクト」という単語の意味やニュアンスが異なります。それぞれで使われる関連語についてもご紹介しましょう。

■IT業界の「プロダクト」

IT機器だけでなく、ソフトウェアやWebサービス、データなど無形のものも「プロダクト」というくくりとして扱われます。

・プロダクトコード:ソフトウェアのライセンス認証や、製品識別に用いられる番号や文字列のこと。「プロダクトキー」や「シリアルナンバー」と呼ばれることも。

・プロダクトマネジャー:ある製品分野において、マーケティング活動全般に責任と権限をもつ企業内の管理者のこと。製品の開発、プロモーション、流通、販売など、管理する領域は広範囲にわたります。

■広告業界の「プロダクト」

広告業界では、商品のPR広告や商品デザインのことを「プロダクト」という場合も。商品そのものだけでなく、その世界観のこともいうのです。

・プロダクトアド:製品・商品の広告。対する企業広告は「コーポレートアド」と言います。

■マーケティング業界の「プロダクト」

マーケティングにおいて、製品やサービスの認知拡大や信頼感を高めることはとても重要です。提供する製品やサービスに焦点を当てた情報発信のことを「プロダクト広報」といい、有効な施策とされています。

・プロダクトアウト:商品の企画開発や生産において、つくり手の論理や計画を優先させる方法・戦略のこと。企業目線優先ですが、誰もが思わず注目してしまうような魅力的な商品であることが前提です。対義語は「マーケットイン」。こちらは消費者のニーズを重視して製造販売する方法です。

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「プロダクト」はビジネス会話で耳にすることがある言葉です。業種などによって意味やニュアンスが違うことがある言葉は、「自分の仕事ではどんな風に使われるのか」をしっかり把握しておくことが大切ですね。

この記事の執筆者
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参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館)/『日本国語大辞典』(小学館)/『知っているようで知らない ビジネス用語辞典』(水王舎)/『現代ビジネス用語事典』(文芸社)/『ランダムハウス英和大辞典』(小学館) :