「低語」ってなんと読む?「ひくご」ではありませんよ!
明日、1月13日は 、気象庁の観測史上、東京が最も寒かった日です。1876(明治9)年のこの日に都内で観測された気温は、なんと-9℃! 147年間、東京の最低気温記録1位のままです。最近も寒波が危ぶまれる日が多いものの、東京がそこまで寒くなるのは、現代的には想像がつきませんね。ということで本日は「最」「低」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「最敬礼」ってどんな動作?
「最敬礼(さいけいれい)」の動作の説明として正しい選択肢を以下から選んでください。
1:指をそろえて額(ひたい)の前に挙手
2:深いおじぎ
3:土下座
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:深いおじぎ です。
「敬礼」と言えば、警察官などが行う「指をそろえて額の前に挙手」のスタイルを指すことが多いですが、「最敬礼」は「最も丁寧な敬礼=深いおじぎ」を指します。勘違いが多い言葉ですので、お気を付けください。「最敬礼」は、立って行う深いおじぎ、座って行う深いおじぎ、両方を包括した言葉です。座って行う最敬礼の動作は土下座に近い形となりますが、「土下座」という言葉は「土(地べた)の上に直に座る」ことも含みますので、建物内で行う最敬礼の座礼とは違います。
さて、2問目は「低」という字の入ったクイズです。
【問題2】「低語」って何と読む?
「低語」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ささやくこと。低い声で話すこと」という意味の言葉です。
<使用例>
「ドラマを見返してみると、このシーンで、犯人が低語で何か言っているのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 低語(ていご) です。
「ひそひそ声」「ささやき声」などの表現ではちょっと…というフォーマルな場では、「低語(ていご)」という言葉が使えます。大人の語彙として覚えておきましょう。
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本日は、1月13日、気象庁の観測史上、東京が最も寒かった最低気温記録のある日にちなんで、「最」「低」という字の入った日本語から、
・最敬礼=深いおじぎ
という知識と、
・低語(ていご)
の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/気象庁ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱