「いつまでもヒールで颯爽と歩きたいから…」今からだって、コツコツ【骨貯金】
骨量のピークは20歳頃で、50代から一気に減少…あなたも骨粗しょう症予備軍に!?「骨資産」をこれ以上減らさないために何をすべきか教えます。
骨粗鬆症専門外来を開設されている「藤沢駅前順リハビリ整形外科」の渡邉順哉先生に、50歳を過ぎると一気に目減りしてしまう女性の骨について、お話をうかがいました。
50代以降の女性の5人にひとりが骨粗しょう症です
最近、骨密度を測りましたか? 数年前に測ったきりの人や、一度も調べたことがない人も多いのでは。「骨は知らぬうちに弱っています」というのは藤沢駅前順リハビリ整形外科の渡邉先生。「骨折して初めて気付く人も多いのです」特に女性は閉経後、骨が一気に弱くなってしまうので、要注意。
「骨は20代が最強。その後は、一定の量を維持しますが、50歳前後で閉経すると一気に脆弱化します。女性ホルモンのエストロゲンが急減すると、骨が急速に壊されモロくなってしまうのです。閉経後の5年間で骨密度は15~20%低下するといわれます」。
閉経前に測ってセーフでも、閉経後に測ったらアウト!は、「骨密度あるある」です。骨密度を貯金に例えるなら、30代までに貯めた骨資産が、50代でバブル崩壊に直面するようなもの。
「もしも若い頃に、過激なダイエットなどで、骨を丈夫にできていなかったら、事態はさらに深刻です」。
ここから先は、残り少ない骨貯金を切り崩すことになりますが、減少の勾配を少しでも緩やかにすることが大事。40~50代は骨のリスクヘッジと真剣に向かい合うべきときなのです。
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- 宗高聡子(静物)、GettyImages
- STYLIST :
- 石井くみ子(静物)
- EDIT&WRITING :
- 木更容子、佐藤友貴絵(Precious)