「恋煩い」ってなんと読む?「こいはんい」ではありませんよ!
明日、2月14日と言えば、お馴染みのバレンタインデーですね。もとはキリスト教の聖人・聖ヴァレンティヌスの祝日で、欧米ではカードや贈り物を取り交わす習慣がありましたが、日本では「女性が男性にチョコレートを贈って愛を告白する」という独自の文化が育っていました。昨今ではこの「愛の告白」という部分は下火になりましたが、各メーカーやショコラティエから、この日に向けて特別仕様のきらびやかなチョコレートが発売される…という食の文化は、すっかり定着しましたね。この時期、とっておきのチョコレートを楽しんだ方も多いでしょう。さて、本日のクイズでは、少しノスタルジックに「恋」「愛」という字の入った日本語クイズをお送りします。まずは小手調べの1問目から。
【問題1】「恋煩い」ってなんと読む?
「恋煩い」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「恋するあまりの悩みや、気のふざぎ。恋の病(やまい)」という意味の言葉です。
<使用例>
「私の青春時代には、バレンタイン前は、少しの恋煩いと、それに勝るドキドキ感で盛り上がったものよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 恋煩い(こいわずら-い) です。
「こいわずらい」には、「恋煩い」のほか、「恋患い」という表記がごさいます。今回、クイズの問題で取り上げた「煩(わずら)う」は、常用漢字なのですが、高等学校で学習する程度の、常用漢字のなかでも難しめの字です。昨今はみな、文章をデジタル入力する機会が多く、意外と読めない方も多いかもしれませんので、この機に取り上げてみました。
さて2問目は「愛」という字の入った、難読度のぐっと高いクイズです。
【問題2】「愛者」ってなんと読む?
「愛者」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「愛しい人。かわいく思う人」という意味の古語です。
<使用例>
「光源氏は、幼い小紫をひと目見て『愛者』と関心を抱いたのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 愛者(はしもの) です。
「愛」という字の読み方として、現代ではこの読み方は残っておりませんが、古語に「愛し(はし)=愛しい。愛すべきである」という言葉があり、国語辞典には今でも「愛者(はしもの)」という言葉が掲載されています。現代の若者用語に変換するなら「好きピ(好きなピープル)」あたりでしょうか?
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本日は、明日2月14日の『バレンタインデー』にちなんで、「恋」「愛」という字の入った日本語から、
・恋煩い(こいわずら-い)
・愛者(はしもの)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『改訂新版 世界大百科事典』(株式会社平凡社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱