坐骨周りの筋肉をほぐすことで「骨盤の歪み」を解消できる!
腰やお尻を触るとひんやりとしている、腰痛がつらい、下半身がむくみやすい…などのトラブルの原因は「骨盤の歪み」にあり。
骨盤は筋肉によって支えられていますが、体の動かし方のクセによって歪みを引き起こします。例えば、座っている時間が長い人は、骨盤が後傾しやすいですし、立ちっぱなしの時間が多い人やハイヒールを履く習慣がある人は、骨盤が前傾しやすいのだとか。ちなみに、股関節が硬い人は、骨盤の歪みが起こっている可能性大なのだそう。
このように骨盤が歪むのは、特に骨盤の底にある「骨盤底筋」が硬くなってしまうのが原因。「骨盤底筋」とは、ハンモック状になっていて、骨盤内にある膀胱や子宮、直腸などの臓器を正しい位置に保つ、尿道を締めて尿漏れを防ぐなど、体調に大きく関わる重要な役割をもつ筋肉です。中枢神経系につながっているため、加齢だけでなく、ストレスや緊張で硬くなる……という説もあり、ケアが必須です。
とはいえ、「骨盤底筋」は手で触ることができない深いところあるので、エイジングデザイナーの村木さんが教えてくれたのがテニスボールを使ってほぐす方法。「骨盤底筋」は坐骨(ざこつ)と繋がっているので、「テニスボールで、坐骨周りの筋肉をほぐす」ことで緩めることができるのだとか。このほぐしワザによって、骨盤が正しい位置で安定するようになるので、姿勢も体調も改善! 下半身の冷え、腰痛を感じている人は試す価値ありですよ。
■Step1:椅子に座り、坐骨の脇にテニスボールを当てる
手を椅子に置いて体を安定させることと、骨盤はなるべく傾けないように気をつけましょう。
テニスボールでほぐす場所は、坐骨の内側、外側を左右それぞれ4か所です。坐骨の位置がわからない場合は、お尻の下に手のひらを当てて、お尻を左右に動かしてみるとわかりやすいですよ。
骨盤の模型で示すと、坐骨の位置はここです。
■Step2:テニスボールを当てたまま、右の片足を小さく上げ下げする
Step1の体勢のまま、テニスボールを当てている側の右の片足を約3㎝くらい上げる、下げるを10回繰り返します。このとき、脚は股関節から上げるのを意識しましょう。
お尻の右側の丸印(坐骨の内側、外側)2か所に当てて、それぞれ10回行い、ほぐしていきます。左側も同様に行いましょう。
■Step3:テニスボールを当てたまま、足を左右にゆらゆらと動かす
Step2と同様にテニスボールを当てている側の右の片足を左右にゆらゆらと10往復します。このときも脚は股関節から上げるのを意識しましょう。
お尻の右側の丸印(坐骨の内側、外側)2か所に当てて、それぞれ10往復ゆらして、ほぐしていきます。左側も同様に行いましょう。
【まとめ|下半身冷え&腰痛に効く!骨盤底筋をほぐすテニスボール整筋】
1)冷え、腰痛、むくみなどのトラブルには「骨盤の歪み」が大きく関与。
2)骨盤の底辺にある「骨盤底筋」という筋肉が加齢で硬くなることが原因のひとつ。
3)深いところにあるため手ではほぐしにくいが、テニスボ―ルを使えば簡単。
4)このほぐしワザで骨盤が正しい位置で安定し、血流も姿勢も改善する。
今回は「下半身冷え&腰痛に効く!骨盤底筋をほぐすテニスボール整筋」を教えていただきました。セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は3月9日の更新です。お楽しみに!
- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子