「出狂坊」ってなんと読む?「しゅっきょうぼう」ではありませんよ!
明日、4月17日は『クイーンの日』です。『ボヘミアン・ラプソディ』『ウィ・ウィル・ロック・ユー』などのヒットナンバーがあまりにも有名な、イギリスのロックバンド・クイーンが初来日した日付にちなんで制定されました。世界中を熱狂させた彼らにちなんで、本日は「狂」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「狂れる」ってなんと読む?
「狂れる」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「気がくるう」「ものごとが常軌を逸する」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「待ちに待ったライブで、私も彼女も、気が狂れたように叫びまくってしまったわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 狂れる(ふ-れる) です。
「狂れる(ふ-れる)」は、例文のように「気が狂れる」という言い回しでよく使われますが、「狂れた夜遊び」のように、ものごとが常軌を逸しているようすを表現するときにも使います。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「出狂坊」ってなんと読む?
「出狂坊」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「人形。あやつり人形」を意味する言葉です。
<使用例>
「この、アンティークの出狂坊が、あやしげでいいでしょう?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 出狂坊(でくるぼう) です。
「出狂坊(でくるぼう)」は、現在「気の利かない人。役に立たない人」などの意味で使われる「木偶の坊(でく-の-ぼう)」がもともと指していた「人形。あやつり人形」と同義語です。ここで使われる「坊」は「親しみや軽い嘲りを表す接尾語」ですので、木の人形であっても「棒」の字は使いません。
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本日は、4月17日、『クイーンの日』にちなんで、「狂」という字の入った日本語から、
・狂れる(ふ-れる)
・出狂坊(でくるぼう)
の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『語源由来辞典』(株式会社ルックバイス)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱