【私だけの「ラグジュアリーな白」を探して】洗練と知性を宿す特別な色を、初夏のワードローブの絶対的エースに
浄化や祝福、神聖さを表す白は、古くから尊ばれてきた色。この色の波動を全身にまとったときの高潔さや高揚感は、何色にも勝ります。
白のもつ特別感は普遍ですが、今のファッションシーンを見渡せば、色調に繊細なニュアンスを含んだ白がさまざまに登場し、バリエーション豊かに席巻中。もはや白は、ハレの日にだけ装うような非日常的な色ではなく、よりデイリーに着こなしやすい色へと進化を遂げています。
初夏の爽やかな光を受けて輝きを増す、ラグジュアリーな白に覚醒して新しい季節を迎えて。
光を照り返して華やぐ白の存在感は圧倒的
しなやかなリネンのワンピースに、透かし編みのレースでモダンな気品を授けたシャツコートをさらりと羽織って。耳にはダイヤモンドの眩い輝きを、デコルテにはパールネックレスで黄みや青みのニュアンスを含んだ光沢を。奥行きのあるホワイトルックが、大人の笑顔をドラマティックに包み込む。
「『白』は光。爽やかな初夏の陽差しに個性を映して」文/藤田由美(編集者)
カーテンから漏れる朝の光に照らし出されて眩しいほど白いシャツは、たとえ昨日がどんなふうに暮れたとしても、一日の始まりを清々しく、前向きな気分にしてくれます。また夏を控えて、リネンの白をおろすとき、自然な風合いに浮かび上がる優しいその表情に、白のニュアンスを重ねる喜びが蘇ります。
白は心を映すもの。洗いざらしのコットンの白に気持ちを合わせる日があれば、しなやかなシルクの白に女らしさを託す日もあります。かと思えば、白の華やかさに気後れする日もあったり、大切にしていたジュエリーを、なんとなく白いTシャツに合わせたら、日常が輝きだした!というハッピーな経験も…。
白は色ではなく“光”。光の乱反射によって、白く見えるのだといわれています。本当の白(100%の純白)を、もしかすると私たちは見ていないのかもしれません。イメージの中の白は、純白も、スノーホワイトも、アイボリーも、月白も、白木蓮も…とここでは書き尽くせないほどの表情豊かさで、そのニュアンスを感じ取ることができます。光の移ろいのなかで、さまざまに変化する白。私たちはどんな白を見て、何を感じ、どんな心模様を映し、白に何を求めるのでしょう?
今回、取材や撮影を通して、6人の女性たちが最旬の白をまといました。印象深いのは、その誰もが「白を着ると気持ちが上がる」「白を着るのにためらいはない」と言っていたこと。さらに「年齢を重ねて似合う白が変わってきた」から、それぞれに「今はこんな感じの白が好き」だとも。清々しく、凛として美しい大人の女性たちは、やはり白を味方につけているのだと確信しました。
爽やかな光が降り注ぐ初夏は、白がとびきり美しく映える季節。その圧倒的なインパクトに見合う豊かさを、大人の女性はすでに身につけているはずです。どんなときも白を諦めず、手放さない。今の気分に寄り添う白を探しながら、気持ちよく白を楽しむことができればきっと、自分だけの白が見つかり、個性を際立たせてくれるのです。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- ヘルノ・ジャパン TEL:03-6427-3424
- TASAKI TEL:0120-111-446
- PHOTO :
- 生田昌士(hannah)
- STYLIST :
- 大西真理子
- HAIR MAKE :
- 野田智子
- MODEL :
- 立野リカ(Precious専属)
- EDIT&WRITING :
- 下村葉月、安村 徹(Precious)