冬物衣類のなかでも、ニットにできる毛玉は悩みの種。セーターやワンピースなど、幅広いアイテムで展開されてるニットですが、着用を繰り返すと、どうしても毛玉ができてしまいます。

そこで今回は、ニットのなかでも、毛玉ができやすいものって何? という基本的なことや、自宅で簡単にできる毛玉のお手入れ方法をご紹介します。きちんとお手入れして、来年も愛用のニットを大切に着るために、今一度ケアを見直してみてはいかがでしょうか?

ネット宅配クリーニングサービス「リネット」を手がける会社・ホワイトプラスの長瀬みなみさんにその具体的な方法を伺いました。

ニットのなかでも、天然繊維は毛玉ができやすい?

まず、毛玉ができやすい繊維について長瀬さんに伺いました。

「ウールやカシミヤ、アンゴラなど、動物の体毛からつくられる天然素材です。また、羊毛に似せてつくられているアクリルやポリエステル混紡などの化学繊維も毛玉ができやすく、逆に、毛玉ができにくい素材は綿100%のものや麻、シルクですね。

そもそも、ニットに毛玉ができるのは、衣類の生地に摩擦が起きてできる毛羽(けば)が束になり、絡み合うから。着用や洗濯を繰り返したときや、普通に歩いているときの摩擦でも毛玉は発生してしまいます。なので、脇や袖の内側など繊維同士がこすれやすいところは、毛玉ができやすいんです」(長瀬さん)

家庭で簡単ケア!ニットの毛玉のお手入れ方法

毛玉の取り方は、毛玉取りのブラシを使う方法と電動の毛玉取り器を使う方法があります。カミソリやハサミなどでも毛玉は取れますが、失敗して衣類が傷むリスクが高くオススメできないそう。
まずは、毛玉取りブラシでのケア方法をみていきましょう。

毛玉取りブラシでのケア方法

一般的な衣料用の毛玉取りブラシには、イノシシなど、毛が硬い動物の毛が使用されています

■1:平らなテーブルにニットを置く

作業をしやすくするためにニットを広げます

まずは、作業しやすいよう、ニットを平らなテーブルに置きます。ニットには、縦や斜めなど編み目の方向があるので、ブラッシング前に確認しましょう。

■2:ニットの織り目に沿って、ブラシッシング

毛玉が目立つところにブラシをかけます
強い力でブラシをかけないよう注意してください

そして、ニットの織り目に沿ってブラシの先端を毛玉に優しく引っ掛け、撫でるようにブラシをかけます。ブラシは力加減が難しいので、慣れない場合はゆっくりと時間をかけてお手入れするのがオススメ。ニットやカシミヤなど、素材によっても力加減が違うので、弱い力で調整しながらブラシをかけましょう。

お手入れは、たったの2ステップで完了です

【まとめ/衣料ブラシでの毛玉ケア】
1. 平らなテーブルにニットを置く
2. 編み目に沿ってブラッシング


特に毛羽立ちやすいアクリルなどの素材は、ブラシだと毛羽をより誘発してしまう可能性もあります。化学繊維のニットの場合は、ブラシではなく電動の毛玉取り器を使用しましょう。また、ブラシでニットを往復するうちに、ブラシに毛玉がついてくるので、専用のブラシクリーナーで取り除きます。ブラシケアをした後は、毛玉防止スプレーをすると、毛玉を防ぎやすくなりるそうです。

次は、電動毛玉取り器でのケア方法をご紹介します。

電動毛玉取り器での毛玉ケア方法

電池式が多いですが、USBで充電できるタイプなども販売されています

■1:毛玉がある箇所を片手で押さえて、電動毛玉取り器をあてる

ニットのどの部分に毛玉があるのかチェック!
ニットを傷めないように、力の入れすぎに注意しましょう

電動毛玉取り器は、毛玉を浮かせてカットし、吸引していく仕組みになっています。電動毛玉取り器が毛玉にしっかりと当たるよう、毛玉がある部分の裏側を片手でしっかりと押さえます。

■2:くるくると優しく回しながら毛玉を取り除く

電動毛玉取り器が均一に当たるように回しましょう

そして、衣類を片手で押さえたまま、機器をくるくると回します。電動毛玉取り器が均一にニットにあたるように、丁寧に行ってください。

ケア後を見てみると、ケア前との違いが一目瞭然です

【まとめ/電動毛玉取り器での毛玉ケア】
1. 毛玉がある箇所を片手で押さえて、電動毛玉取り器をあてる
2. くるくると優しく回しながら毛玉を取り除く


電動毛玉取り器は、刃の高さを調節できるものがオススメです。深く剃りすぎると服まで傷めてしまう可能性があるので、注意しながら使いましょう。

毛玉をつくらないために、効果的な方法とは?

最後に、効果的な毛玉防止方法を教えていただきました。

「クリーニングの際にリファイン加工と呼ばれる加工をつけるのが効果的です。この加工は、汚れを落としながら、トリートメント効果のある加工剤を加えて、お洋服の表面をコーティングします。髪の毛もただシャンプーで洗うだけだと、髪の毛がゴワゴワして絡まりやすくなりますよね。

同様に、繊維も洗うだけだと毛羽立ち、絡まりやすくなってしまいます。髪の毛がトリートメントするとつやつやになるように、繊維もリファイン加工をしてあげることで繊維同士が絡まりにくくなり、毛玉を防止できます」(長瀬さん)

自宅でできるケアでニットの毛玉は、取り除くことができます。大切なニットを長く愛用するためにも、今回のお手入れ方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者
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WRITING :
長祖久美子
EDIT :
高橋優海(東京通信社)