動物を家族に迎え入れた方々の物語【愛犬・愛猫と「共に生きる」ということ】

人生を充実させている女性の横には、愛らしい動物が寄り添っていました。どう暮らし、何を感じているのか、本人撮影によるスナップ写真と共にお届けします。

「想定外だらけの日々だけど、そんな暮らしがとても幸せ」作家・朝吹真理子さん×あーペっペん、イヴ、はちゃぐみ、長次郎

作家の朝吹真理子さんと先代猫のわらび
作家・朝吹真理子さん。先代猫のわらびをぎゅっと抱っこして。

小さな頃から動物が好きで、公園で追いかけ回されていた子猫を連れて帰り、育て始めたのが3歳のこと。以来、小さな虫から文鳥まで、生き物の成長をつぶさに見つめて過ごしてきました。そんな朝吹さんが今、一緒に暮らしているのが、4匹の保護猫たちです。

「生きものと一緒に暮らせるのは、人間である自分にとってはとても楽しいです。生きものは『思いどおりにいかない』けれど、そのことに幸せを感じます」

例えばシルクのワンピースに何度も嘔吐されたり、カシミアのニットに穴をあけられたり。キジトラのあーぺっぺんは、なぜかある日突然ベッドの上で粗相するようになってしまったそう。

作家の朝吹真理子さん愛猫のイヴ
みんなを優しく受け入れる白猫のイヴは、フランスの男性名の「Yve」。
作家の朝吹真理子さん愛猫
何気ない立ち姿まで完璧に美しい。

「動物は何も言わないから、原因を想像するしかない。でもやっぱりわからなくて、父と一緒に動物の心理カウンセラーに相談に行きました。

そうしたら『その行為に快楽を覚えちゃったんですね』と。『それなら仕方ないか』と笑い合いました。そこで、広くてフカフカのソファをリビングに用意し、様子を見ていたら…ベッドじゃなくていいと思って、排便してくれました。偉すぎます!」

作家の朝吹真理子さん愛猫のイヴとあーぺっぺん
イヴとあーぺっぺんの2ショット。この2匹を受け入れたのが2014年。
作家の朝吹真理子さん愛猫
奥が長次郎、手前がはちゃぐみ。2022年に朝吹さんの家族になった。

これまでに数匹の命を看取り、日常の小さな煌めきがいかに大切かを知っている朝吹さんは、すべてを全力で受け止めています。

「言葉でのやりとりができないから、耳や尻尾の動きを観察して、相手の気持ちを考えています。人間の思い違いかもしれないけど、まったく違う生き方の存在と共に生きることは、私にとってはなによりの喜びです」

【Pet Proile】

キジトラのあーぺっぺんは女の子、白猫のイヴは男の子で共に推定10歳。ハチワレのはちゃぐみと黒猫の長次郎はどちらも2歳の男の子。心優しいイヴが全員を取り持つ役目を担っているのだそう。

作家の朝吹真理子さんと先代猫の忠信
 

【Common Question】

Q1:今までの動物遍歴は?/雑種の猫、虫、文鳥6匹、保護猫2匹。
Q2:名前の由来は?/「あーぺっぺん」は3歳の朝吹さんが初代猫につけた名前を引き継ぎ。「イヴ」はクールな見た目から。「はちゃぐみ」は沖縄のポン菓子から。「長次郎」は、真っ黒の獣毛に楽焼の茶碗を想像。
Q3:ご褒美で喜ぶことは?/おやつ
Q4:ペットとの関係性をひと言で言うと?/親友。
Q5:今、伝えたいことは?/「生きているだけでありがたいです」

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EDIT&WRITING :
岡本治子、兼信実加子、本庄真穂、喜多容子(Precious)
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