背中から頭皮を引っ張り上げれば、顔がキュッと引き上がる!

パソコン作業やスマホチェックで長時間、前かがみ姿勢を続けていると、背中の筋肉が硬くなり伸縮性がなくなってしまいます。エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、実はこれが顔のたるみ、フェースラインのもたつきにつながるのだとか。

というのも背中の筋肉は、頭皮、顔とつながっていて、後ろから頭皮や顔をキュッと引っ張り上げている存在。刺激を与えて鍛えておかないと、いつの間にか引き上げる力が弱まってしまうのです。

2人の女性 トレーニングの指導をしている
 

「背中の筋肉が顔のたるみに影響しているなんて、意識したことがない」という人がほとんどでしょう。でもよく考えてみれば、私たちは大切な人と話すとき、写真を撮るときなど、美しい表情をつくろうとすると、無意識に背筋をスッと伸ばしているはず。そのことからも、背中と顔の表情筋はリンクしていると考えられますので、大人にとって「背中の筋肉」の強化はとても大事。そして、今回村木さんが教えてくれるのは、背中の大きな筋肉である「広背筋」のトレーニング。これを継続的に行えば、フェースラインの引き締め効果や、ほうれい線が浅くなった実感が得られるはずです。

加えて巻き肩ケアにもなるので、肩の盛り上がりが解消されて首が細く長くなり、華奢見えする効果もありますよ。化粧水のボトルをダンベル代わりに、とても簡単にできるので、ぜひ、毎日の習慣にしてみてくださいね。

■Step1:人差し指を立てて、小指側で握るように化粧水のボトルを持つ

化粧水のボトルを手で握ります。人差し指だけを立てて伸ばし、小指でボトルを持つように握ります。このとき手を手首から丸めるようにしましょう。

ちなみにペットボトルだと太くて握りにくいので、化粧水のボトルくらいがちょうどいいです。

人差し指を立てて、小指側で握るように化粧水のボトルを持つ
 

■Step2: Step1の状態をキープしたまま、肘を曲げて伸ばす

手はStep1の状態をキープして、肘を曲げます。これが基本姿勢です。

 Step1の状態をキープしたまま、肘を曲げる
 

次に、ゆっくりと肘を伸ばします。このときに肩が上がらないように、肩を下げることを意識して行ってください。そして手はStep1の状態をキープして手首から丸めたままで、「曲げて、伸ばす」を15回繰り返しましょう。腕の内側と背中にしっかりと効いているのを感じたらOK。反対側も同様に行ってください。

 Step1の状態をキープしたまま、肘を曲げて伸ばす
 

【まとめ|顔のたるみを背中から引き上げる!広背筋トレーニング4か条】
1)背中の筋肉は首や頭皮、顔とつながっているので表情筋にも影響が。
2)背中にある大きな筋肉「広背筋」が硬くなると背中からの引き上げ効果が弱まり、たるみが起こる。
3)「広背筋」を鍛えると顔のたるみだけでなく巻き肩も解消され、首、デコルテがスッキリ華奢見えに。
4)化粧水のボトルをダンベル代わりに行うこのメソッドが「広背筋」の強化につながるのでおすすめ。

以上、「顔のたるみを背中から引き上げる!広背筋トレーニング」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は6月15日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「長時間、スマホを操作していると背中も腕もコリ固まっている感覚に…。これが顔のたるみにつながってしまうなんて!でもこのトレーニングを教えてもらったら、巻き肩で盛り上がっていた肩もスッと下がり、胸がしっかりと開くので、だるかった上半身がとてもラクに。化粧水のボトルなので重すぎずキツくないから簡単。そのわりには、すぐに姿勢が良くなった実感が得られますね。顔のたるみや輪郭のもたつきを引き起こさないためにも、引き続きこのトレーニングを続けていこうと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子