「万雷」って何と読む?「まんらい」ではありませんよ!
明日、8月31日は、令和6年の「二百十日(にひゃくとおか)」です。「二百十日」とは暦の雑節のひとつで、「立春から数えて210日目の、台風襲来の時期」を言う言葉です。稲の開花期と重なるため、農家の厄日として古来から要注意の日、とされています。まさにこの週末は日本列島に台風が上陸…というタイミングですが、今後もしばらく天気の荒れやすいシーズンですので、ご自宅の備えはしっかりしておきましょう。本日は「悪天候」に関連した日本語クイズをお送りします。
【問題1】「万雷」ってなんと読む?
「万雷」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「多くの雷。また、大きく轟(とどろ)く音のたとえ」です。
<使用例>
「栄えある受章に、場内から万雷の拍手が巻き起こりました」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 万雷(ばんらい) です。
「万雷(ばんらい)」は、読んで字の如く「多くの雷」を意味する言葉ですが、例文のように「轟く音」の比喩表現としてもよく使われる言い回しです。ちなみに「千客万来(せんきゃくばんらい)」という四字熟語は「雷」ではなく「来」ですので、混同なさらないようにお気をつけください。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「繁吹く」ってなんと読む?
「繁吹く」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「激しい雨が吹きつけるように降る」「しぶきが飛び散る」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「外はひどく繁吹いているようですし、今日はこちらにお泊りになってはいかがでしょうか?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 繁吹く(しぶ-く) です。
悪天候を表現する大人の言い回しとして、この時期、よく出会いそうな言葉です。正しく読めるようにしておきたいですね。
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本日は、8月31日、令和6年の「二百十日」にちなんで、「悪天候」に関連した日本語から、
・万雷(ばんらい)
・繁吹く(しぶく)
の読み方、言葉の背景などをおさらい致しました。
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- Precious.jp編集部
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- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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