「計画の骨子について説明させていただきます」「改正案の骨子を把握しておきたい」――ビジネスシーンでよく使われる「骨子」、なんのことだか正確に理解できているでしょうか。そもそも正しく読めていますか? 今回は「骨子」について簡単に解説します。

【目次】

「骨子」と「要点」は同じ?
「骨子」と「要点」は同じ?

 

ビジネスシーンでよく使われる「骨子」とは?基礎知識】  

■読み方

「骨子」を「ほねこ」と読む人…いませんよね? 正解は 「こっし」です。

■意味

全体を構成するうえでの重要な部分を「骨子」と言います。

「骨」(この場合は「こつ」と読む)には、「あるものごとの最も重要な点」という意味があります。確かに人間や動物の「骨」(この場合は「ほね」)も、生物として重要ですね。ちなみに「料理のコツ」「コツをつかむ」の「コツ」も「骨」であることをご存知でしたか?


「使い方」がわかる「例文」6選

■1:「計画の骨子については、プロジェクトリーダーの○○よりご説明いたします」

■2:「以上がご提案させていただきますサービスの骨子ですが、ご質問などございませんでしょうか」

■3:「プレゼン資料をつくるにあたり、まずは骨子をまとめて欲しい」

■4:「提案書の骨子がまとまったら各部署に配布し、それぞれの意見を吸い上げて仕上げよう」

■5:「美術展などでは、展示品のすぐ脇や下などにその作品の骨子が掲示されていることが多い」

■6:「速やかに改正骨子案をまとめなければならない」

日常会話で使うような言葉ではありませんが、ビジネスシーンでは使う機会が多いですよね。


【「骨子」を言い換えると?

■類語

・要点(ようてん):ものごとの中心となるところ、重要な点。「会話の要点」

・眼目(がんもく):あるものごとの最も重要な点。「会議の眼目」

・概略(がいりゃく):ものごとの大体のところ。あらまし。概要。大略。

・大筋(おおすじ):ものごとの内容の大体。おおよその筋道。根幹となるところ。大略。大綱。

・アウトライン:ある事柄のおおよその内容。

そのほか、「あらかた」「概(おおむ)ね」「おおよそ」などの言葉で言い換えることもできます。


【「計画の骨子」は英語でどう言う?】

「骨子」は英語で[outline]や[the main point][the gist]を用いて説明できます。

・outline of the plan(計画の骨子)

・the gist of his speech(彼の演説の骨子)

・summarize the main points(骨子をまとめる)

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「骨子」は法律や政治の世界でもよく使われる言葉なので、新聞やニュースなどで見聞きすることもあると思います。自分では使う可能性が低い言葉でも、正しい意味を理解することは大切です。語彙力の向上は、ビジネススキルアップのひとつ。楽しみながら学んでいきましょう!

この記事の執筆者
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参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館)/『日本国語大辞典』(小学館)/『プログレッシブ和英中辞典』(小学館) :