誤読注意!「名題」ってなんと読む?「めいだい」ではありません!
明日・9月19日は「ミニスカートの女王」と呼ばれ一世を風靡した英国人モデル・ツィッギーさんの誕生日です。1949年のこの日に生まれた彼女は、「ツィッギー(小枝のような)」という芸名がイメージさせる通りの華奢な容貌を活かしたスタイリングが話題を呼び、1960年代後半、時代を代表するトップモデルに成長します。1967年に来日した当時は、世界中でミニ・ブームを巻き起こしていた彼女の影響で、日本女性の間にもミニスカートが大流行しました。1971年には映画『The Boy Friend』で女優としてもゴールデングローブ賞を受章し、歌手、ファッションデザイナー、作家、テレビ司会者としても活躍の場を広げた彼女。その長きにわたる文化貢献に対し、2019年には大英帝国勲章デイム・コマンダーを授与されています。
ツィッギーさんは一時代のファッション・文化を代表する「ミニ・ブーム」というひとつのテーマ(題)をも巻き起こした存在ですので、本日は「題」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「外題」ってなんと読む?
「外題」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「書物や掛け軸などの拍子に記してある書名・題名」「上方(かみがた=江戸時代の言葉で関西)で、歌舞伎や浄瑠璃の題名のこと」などの意味で使われる言葉です。
<使用例>
「あの美術館にある有名な鶏の絵の掛け軸、外題はなんと言ったかしら…」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 外題(げだい) です。
芸術の秋ですので、美術館等を訪問した際、うっかり「がいだい」「そとだい」と誤読しないようお気を付けくださいね。美術や伝統芸能に関連する言葉は、ちょっと特殊性を感じる専門的な読み方をするケースがございますが、そうした言葉こそ、大人の教養として正しく読めるように備えておきたいものです。
では、2問目にまいります。
【問題2】「名題」ってなんと読む?
「名題」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「歌舞伎狂言や浄瑠璃などの題名」「歌舞伎劇場の表看板のひとつ『名題看板』の略」「歌舞伎で、名題看板の絵組に描かれる資格の役者『名題役者』の略」などの意味で使われる言葉です。
<使用例>
「伯母のごひいきの役者さんが、今月の歌舞伎座の名題なのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 名題(なだい) です。
「名題」は「なだい」と読み、伝統芸能に関連する言葉です。うっかり「めいだい」と読みそうですが、「命題(めいだい)」とはまったく別の言葉です。
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本日は、9月19日、世界を席巻したトップモデル・ツィッギーさんの生誕日にちなんで、「題」という字の入った日本語から、
・外題(げだい)
・名題(なだい)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『現代外国人名録2016』(日外アソシエーツ)/VOGUE JAPANホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱