「反芻」ってなんと読む?「はんひな」ではありませんよ!
明日・9月26日は、生理学者イワン・パブロフの生誕日です。「条件反射」の研究が大変有名で、『パブロフの犬』といえば「『条件反射』の同義語」という認識の方も多いでしょう。犬に食事を与える際に毎回ベルを鳴らしていると、犬はそのベルの音を聞いただけで食事を連想し、唾液を分泌する…という、パブロフの導いた研究結果により、「一定の条件下で無意識のうちに起こる反応や行動(条件反射)」という動物の生理が言語化されました。ということで本日は「条」「反」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「青条」ってなんと読む?
「青条」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「皮膚の下に透けて見える静脈」などを意味する言葉です。
<使用例>
「彼女、青条立てて怒っていたわよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 青条(あおすじ) です。
「条」は「すじ」とも読む字です。例えば「一条の光」は「いちじょうのひかり」「ひとすじのひかり」どちらで読んでも正解です。しかし、「青条」の読み方は「あおすじ」のみで、別表記に「青筋」もございます。
さて、2問目は「反」という字の入ったクイズです。
【問題2】「反芻」ってなんと読む?
「反芻」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「繰り返し考え、よく味わうこと」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「迷ったときは、師匠の言葉を反芻してみるんです」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 反芻(はんすう) です。
「反芻(はんすう)」は、牛などの食餌行動の生理で「一度飲み下した食物を口の中に戻し、かみ直して再び飲み込むこと」を言う言葉です。「芻」は牛馬の飼料でもある「くさ」を意味する字で、訓読みには「わら」「まぐさ」などもございます。そして、この意味から転じて、「(記憶や言いつけなどを )繰り返し考え、よく味わうこと」も表すようになりました。「反すう」と、「芻」をひらがなで表記するケースもございますが、それだけよく使う言葉、ということですので、大人の知識として「反芻(はんすう)」で読めたほうが無難です。
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本日は、9月26日、生理学者パブロフの生誕日にちなんで、「条」「反」という字の入った日本語から、
・青条(あおすじ)
・反芻(はんすう)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『365日誕生日大事典』(日外アソシエーツ)/Science Portalホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱