「御供物料」ってなんと読む?「おそなえものりょう」ではないのです!
明日、令和6年10月1日から、郵便料金が変更されます。はがきは85円に、定形郵便は110円に…などなど、全般的に値上がりしますので、明日以降に郵便を投函する場合は、切手代などが不足しないよう、お気をつけくださいね。本日は「料」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「御供物料」ってなんと読む?
「御供物料」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「葬儀の際に、お供えものをする代わりに渡すお金」で、通夜や告別式のタイミングで御香典を渡せなかった場合など、後日に渡す際によく使われる名目です。
<使用例>
「法事のときに持っていくお金の名目は『御供物料』で大丈夫かしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 御供物料(おくもつりょう) です。
慣習的に「おそなえものりょう」と言うことも多いようですが、正解としては「御供物料(おくもつりょう)」です。仏式の法事で包むお金の名目としても使えます。
これをふまえて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「御供料」ってなんと読む?
「御供料」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「御供物料」と意味や使い方は同じですが、更にかしこまった印象の表現です。
<例文>
「夫婦で出席する法事の御供料は、どのくらい包めばいいかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 御供料(ごくうりょう) です。
人間をいけにえとして神仏に捧げることを「人身御供(ひとみごくう)」と言いますね。あれと同じ「御供(ごくう)」ですが、この言葉そのものには残酷だったり物騒な意味はなく「神仏へのお供えもの」を指します。
ですので「御供料(ごくうりょう)」は「お供えもののためのお金」という意味で「御供物料(おくもつりょう)」と同義です。
***
本日は、明日から郵便料金が値上がりする…というトピックにちなんで、「料」という字の入った日本語から、
・御供物料(おくもつりょう)
・御供料(ごくうりょう)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/郵便局ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱