「姉女」ってなんと読む?「あねおんな」ではありません!
明日、10月5日は『シスターストリート記念日』です。2013年のこの日、東京・原宿の3つの商店会(原宿神宮前商店会、原宿表参道商店会、原宿竹下通り商店会)と、ロサンゼルスのメルローズストリートが、世界初の「シスターストリート(姉妹通り)」の関係を締結したことにちなんだ記念日で、ポップカルチャーが生み出す新しい地域経済の発展モデルをつくる…という目的で制定されました。意欲的な試みですね。さて、「シスターストリート(姉妹通り)」という呼称は、「友好関係にある」ことを意味する「姉妹都市」「姉妹校」などの「姉妹」という表現にならったもののようですが…というところで、本日1問目のクイズにまいりましょう。
【問題1】なぜ「姉妹」都市?
「友好関係にある」ことを意味する「姉妹都市」「姉妹校」などの表現で「兄弟」ではなく「姉妹」というのはなぜでしょう? 理由として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:最初に友好関係を結んだ大使が女性だったから
2:女性的で柔和なイメージを打ち出すため
3:外国の女性名詞・男性名詞の考え方による
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:外国の女性名詞・男性名詞の考え方による です。
「姉妹都市」は、米国のドワイト・デイヴィッド・アイゼンハワー大統領が使用した「友好関係を結ぶ都市同士」を意味する語「sister cities」の日本語訳です。英語はヨーロッパにルーツをもつ言語で、もとは名詞に男性名詞と女性名詞の区別があります。例えば「ship(船)」の代名詞は「she(彼女)」を使うのが定番ですよね? フランス語やドイツ語では「町」は女性名詞ですので、その流れを組んで「sister cities」という表現が生まれたもの、と考えられます。「姉妹校」は「姉妹都市」という訳語が定着したのちに、これにならってできた表現です。
ちなみに現在、世界的には「姉妹都市」のほか、国や地域によって「兄弟都市」「双子都市」「パートナー都市」という言葉も使われているようです。
さて、2問目は「姉」という字の入ったクイズです。
【問題2】「姉女」って何と読む?
「姉女」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「姉。また、若い女性」という意味の、古来の言葉です。
<使用例>
「僕はふたりの姉女にしつけられて育ったので、レディファーストの精神が根付いておるのです」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 姉女(せなじょ) です。
「兄」は「その人から見て年上の子ども同士」また「若い男性」のことですから、これに「女」が付く「姉女(せなじょ)」は「姉。または若い女性」なのです。
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本日は、10月5日『シスターストリート記念日』にちなんで、
・「姉妹都市」などの「姉妹」という表現
の由来の豆知識と、
・姉女(せなじょ)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱