秋になると気になるのが、肌の色ムラと艶感のなさ。主な原因は、夏の肌疲れの表れと湿度の低下です。この肌悩みをベースメイクでカバーしたいときは、どのようなアイテムを選ぶといいでしょうか。ビューティPRコンサルタントの松本晶子さんに、アイテム選びのこだわりと、この秋に投入したコスメを教えていただきました。
時間が経ったときのくすみ、乾燥を計算したアイテム選びを
「いまどきのベースメイクアイテムはどれも優秀で、つけた瞬間に肌が綺麗に見えるものはたくさんありますよね。でも、大人にとって大事なのは、時間が経っても綺麗をキープできること。時間とともに肌がくすんだり、しぼんだように見えたりすることがあると思います。それらを回避するために、私がこだわっているアイテム選びのポイントは3つあります。
ひとつ目は、潤いの艶感が長続きする下地を選ぶこと。艶々になるものよりは、保湿力の高さを重視すると、上品な艶を仕込めます。
ふたつ目は、ファンデーションの色みを、肌よりも半トーン明るいものを選ぶこと。いまの若い方は地肌よりもだいぶ明るい色を選ぶ傾向にあるようですが、大人が明るすぎる色を選ぶと厚塗り感が出て老けて見える恐れがあります。また、肌と同じトーンですと夕方のくすみが気になるので、半トーン明るいくらいがちょうどいいように感じます。
最後は、ポイントで自然な艶をプラスすること。艶感をプラス…というと、まずハイライトを思い浮かべると思いますが、時間が経って肌がくすむとハイライトの光に影が出ることがあります。ですので、私はパウダーで血色感を与えながら、まつげに艶を出すようにしています。まつげは年齢とともに細く弱々しい印象になりがちなので、艶を与えると若々しく生き生きとした表情を作れるのでおすすめです」と、松本さん。具体的にどのようなアイテムを選んでいらっしゃるか、教えていただきました。
「くすみ知らずの自然な艶肌が続くベストな組み合わせ」(松本さん)
「左は、くすみをパッと晴らしてくれる下地。色で補正するのではなく、光の反射でトーンアップさせてくれるから、白浮き知らず。スキンケア成分が81%で、まるで美容液のようにみずみずしく潤います。過剰に艶々することなく、潤いの艶を作ってくれるところがお気に入り。肌の水分蒸散を防いでくれる効果も高いので、潤いが続く肌を仕込めます。右は、この秋一番に手に入れたクリームファンデーション。クリームならではのカバー力がありながらも、なめらかにのびて厚塗り感がありません。乾燥してキメが乱れていても潤い膜でピタッとフィットしてくれます」(松本さん)。
「ポイントツヤ出しは血色パウダーと艶マスカラで」(松本さん)
「名品と呼べるフェイスパウダーが、仕上がりキープ力や透明感のもちがアップして新しくなったと聞き、さっそく入手しました。5色の中から私が選んだのは、ふわっと血色感が出るピンクベージュトーンのタイプ。くすみやすい頬や、皮脂が出やすい部分にのせると、自然な明るさと透明感が出ます。メイクの仕上げにまつげに艶を与えるマスカラを塗ると、顔全体の艶感が高まります。TOERIのマスカラは、クリアブラックという色みだけあって、なんとも言えない美しい艶まつげに。それでいてカールキープ力も高いので、上向きまつげを1日中キープできます」(松本さん)。
新しいベースアイテムをどこのブランドにしようか迷うことも。松本さんに伺ったところ、「大人ブランドから選ぶと失敗が少ないように感じます」とのこと。また、「下地とファンデーションを違うブランドにする場合は、サンプルなどをいただいて相性をチェックしてみるといいですよ」とアドバイスもいただきましたので、ご参考になさってください。
※掲載している商品の価格は、すべて税込みです。また商品はすべて本人の私物です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 越後有希子