「飛鳥II」のショートクルーズは、お籠りステイ派も欲張り旅好きも大満足!
スピードが重要視される時代だからこそ、たまにはゆっくりと海を進む船の旅へ。私は時にそう思い立って、クルーズに出かけます。今回は日本を代表するクルーズ船「飛鳥II」で2泊3日の航海へ。
乗船はクラス別に15:00から。出航予定は17:00だから早すぎる…という心配は無用です。乗船してチェックインしたら、広い船内を散策しながらチェックしましょう。ウェルカムドリンクや、軽食のサービスもすでに始まっています。
出航時にはセイルアウェイパーティーが開催されます。デッキではスパークリングワインが振舞われ、船旅の気分も最高潮に。
眺めのいいバルコニー付きのキャビンでリラックス
「飛鳥II」は12階層で、キャビン(客室)はデッキ7~10の4フロアに配されています。今回は9デッキの「Dバルコニー」カテゴリのキャビンをシングル利用。最近は、ひとりで気楽にショートクルーズを楽しむ女性が増えているそう。
「飛鳥II」の魅力のひとつが、全436室すべてが海側に面していること。バルコニー付きは開放感が違います。そして「飛鳥II」のキャビンは全室にシャワーだけでなくバスタブが配されているのも嬉しいポイントです。
なかでも、10デッキはオールスイートルームで構成されています。もう少し長いクルーズならば、2020年に新設された「和洋スイート」や、「アスカスイート」を選んで、より快適なクルーズを楽しみたいですね。
さらに、最上階の12デッキには絶景の展望大浴場(グランドスパ)も。露天風呂もあるので、青い空と海を眺め、潮風を肌に感じながらの湯あみもできてしまいます。
「グランドスパ」は「飛鳥II」自慢の展望大浴場と聞いてはいましたが、時間を忘れて海を眺めながらの湯あみを満喫しました。露天風呂は、早朝やサンセット、そして、離島の明かりや漁火などが美しい夜も素敵でした。
「アヴェダ」のスパトリートメントはマスト!
乗船したらすぐに予約したいのが「アスカ アヴェダ サロン&スパ」のトリートメント。 アヴェダ初の洋上サロンです。クルーズ2日目の午後に予約を入れておきました。
12デッキ「グランドスパ」の向かいに位置しているので、お風呂で体を温めてからトリートメントへという流れが好ましい。
トリートメントメニューは「背中」や「脚」などに特化した30分の短時間メニューからあり、船内の楽しみの予定の合間に気軽に受けることができます。
今回は、背中を中心にデコルテを丁寧にほぐされ、日頃の疲れだけでなく旅の疲れからも解放されました。
ひとりひとりのコンディションに合わせたトリートメントが好評ですが、美容師が担当してくれるヘッドスパはアヴェダならでは。そして、ヘアカットやヘアスタイリング、メイク、ネイル、着付けまでを担っているため、ロングクルーズでは欠かせないサロンとなっているようです。
洋上でのトリートメントがリピーターに人気というのも納得です。
トリートメントの後はキャビンに戻ってリラックス。ベッドに寝転がり、窓の外の風景を眺めながら、うとうと……。お昼寝という至福のひと時が過ぎていきます。
自分のペースでグルメを堪能できる
もうひとつ、乗船後すぐに予約したいのが、1日6セット限定の「イブニングハイティー」です。3種類あるなかから、オードブルもスイーツも楽しめる「スタンダードセット」をオーダー。2日目の夕刻に、船首に位置する「ビスタラウンジ」で楽しみました。
セイボリーは、キャビアにオニオン、パセリ、ボイルドエッグなどのコンディメントが添えられ、メルバトーストにのせていただきます。サンドイッチやレモンタルト、マカロンやフルーツといったデザートプレートも。暮れていく海の風景を眺めながら、シャンパーニュとともに味わって、本当に船旅って素敵だなと思える瞬間でした。
アフタヌーンティーはルームサービスでも楽しめるので、お天気のいい日はキャビンのバルコニーで味わうのもいいですね。
オプションのお愉しみを先に紹介しましたが、クルーズと言えば、早朝からお夜食までオールインクルーシブで食事が楽しめるのが魅力。「飛鳥II」は料理の美味しさに定評があります。
食事は、メインダイニング「フォーシーズン・ダイニングルーム」や「リドカフェ&リドガーデン」ほか、カフェ、ラウンジ、バーなど、10か所を超える場所で用意されています。
「フォーシーズン・ダイニングルーム」でのディナーはフレンチのフルコース。料理に合わせたセレクトワインとともにゆっくりと味わいました。
今回は「クルーズ de ツナグ・プロジェクト 北陸復興応援」というテーマもあり、さまざまな料理に北陸の食材が盛り込まれていました。
ビュッフェスタイルの朝食とランチが楽しめる「リドカフェ・リドガーデン」は、午後のひと時を過ごすのもおすすめなんです。乗船後すぐに、スタッフ推薦の「ドライカレーハンバーガー」を味わいました。
コースディナーをいただだいた「フォーシーズン・ダイニングルーム」で、朝食とランチには和食が味わえます。日本船ならではの楽しみですね。
早朝は「パームコート」にスムージーが、深夜は「リドガーデン」にバルスタイルの軽食が用意されます。ポーションが小ぶりなものが多いので、レストランで食事の後、カフェに移動してデザートやフルーツを楽しむという選択肢もあり。
自分のスタイルに合わせて食事がチョイスでき、量が調整できるのも魅力と感じました。
ディナー前後にはメインバー「マリナーズクラブ」へ。13歳未満は入店できない落ち着いた空間です。シグネチャーカクテルをアペリティフに(※お酒や一部のドリンクは有料)。
2泊3日のショートクルーズでは物足りないかも!?
どうしても食べすぎちゃって体が重いな、と感じたらジムへ。甲板に出て、潮風を受けながらのウォーキングやランも気持ちがいい。
ほかにも、エンタメ派には、連夜、「ギャラクシーラウンジ」で上演されるエンターテイナーによるショーという楽しみも。船内シアターの「ハリウッドシアター」では名画が上映されていて、ゲストを飽きさせません。また、ダンスのレッスンを受けることもできます。あっという間に2泊3日が過ぎていきました。
夜が明け、3日目の朝は、ほぼ定刻に函館港に入港。
あえてゆっくりと船で巡る旅、洋上の動くホテルを堪能してリフレッシュできました。
これ以降の「飛鳥II」のスケジュールですが、2025年3月の「2025年 世界一周クルーズ」までは、日本国内で1泊~3泊で楽しめるクルーズがいくつも予定されています。人気のクリスマスクルーズやニューイヤークルーズのほか、週末に参加できるラインナップも。
そして、25年には「飛鳥III」の就航が予定され、早くもクルーズ好きの間では大きな話題となっています。私もまた近いうちに、ショートクルーズに出てみたいと思っています。
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- TEXT :
- はまだふくこさん ライフスタイルジャーナリスト
- WRITING :
- はまだふくこ