西九州新幹線の嬉野温泉駅から車で10分ほどで、ラグジュアリーな湯宿「嬉野 八十八(やどや)」に到着。チェックインの後はラウンジのテラスへ。飲泉があり、湧き出る温泉をかわいらしい耐熱グラスに受け、ひと口いただくと、体が浄化されていくような気分に。この天然のウェルカムドリンクで温泉気分も盛り上がります。
「ラグジュアリースイート」に、オールインクルーシブプランでゆったり滞在
この宿は「母屋」と「八十八別邸」で構成されています。客室は母屋にスタンダードタイプが24室、「八十八別邸」は、全て趣の異なるスイートルームが12室の全36室という贅沢な造り。すべての客室に嬉野温泉の源泉100%かけ流しの湯が配されています。
スタンダードタイプでも45平方メートル以上の広さがあり、ゆったり過ごせると話題ですが、今回は100平方メートルの特別室「ラグジュアリースイート」に滞在しました。
そして、別邸(=スイートルーム)の宿泊者だけが利用できる、「オールインクルーシブプラン」が利用価値大! このプラン、ディナーと朝食に加え、ウェルムスパークリングワイン、オードブルやおつまみ、ティーセレモニー、冷蔵庫内のドリンク、夕食時やBARでのドリンクなどなどが全て含まれる贅沢なプランなのです。
なんといっても広いバスルームが魅力! 今回も、まずは湯あみと参りましょう!
かけ流しの温泉は、とろりとした美肌の湯。ロウリュウサウナ用にお茶とアロマをブレンドした「茶アロマ水」が用意されているので、好みのアロマに包まれながらのサウナタイムを満喫できます。
バスルームからテラスに出ることができるので、湯あみの後にバスローブを羽織って外に出て、チェアに身をゆだねて外気浴を楽しむのも気持ちがいい!
チェックインのサプライズとして客室には冷えたスパークリングワインとオードブルが用意されています。湯上りにボトルの栓を抜けば、のどの渇きを潤しながら、プライベートなアペリティフタイムが過ごせます。
さらに冷凍庫には、佐賀県鹿島市の塚島ファームで作られたジェラートも。牛に寄り添い、搾りたての生乳をつかった優しい味わいです。
嬉野ならではの「ティーセレモニー」体験を
この宿では「茶と温泉で心と体が調い和していく」というテーマのもと、滞在中は特産の嬉野茶をさまざまな形で楽しめます。特別な体験、専属茶師による「ティーセレモニー」もそのひとつ。
室町時代を起源とする「嬉野茶」について、歴史や特徴、よりおいしく味わうコツなどのレクチャーを受けます。続いて茶師がオリジナルの茶器で淹れた茶を味わって、お茶の香り、甘み、旨みを存分に味わいます。
茶師は嬉野茶の栽培農家でもあり、さまざまな視点から魅力を伝えてくれました。ティーセレモニーが終わるころには、すっかり嬉野茶のとりこに。
なお、客室には5種の茶(玉緑茶・釜炒り茶・レモングラス緑茶・青ほうじ茶・ギャバ紅茶)とともに、こだわりの茶器やポットなどのアイテムが用意されています。
茶缶に湯の量や温度が書かれているので、参考にしながらお茶を淹れて、味わう。滞在中に何度も楽しみました。
嬉野から半径88キロの西九州の恵みを存分に味わえるディナー
夕食は、母屋2階の料理屋「折摘」にて。料理長の小原孝文さんが、嬉野から88キロ圏内の生産者を訪れ、選び抜いた旬の食材を活かした料理を会席スタイルで。半径88キロ圏内は、壱岐、天草、五島列島、日田など、山海の幸にとても恵まれたエリアなのです。
季節ごとに、そして、その日の入荷によっても内容が変わります。この日のディナーは前肴から始まる10品のコース。
料理の味わいだけでなく料理に寄り添い、引き立てあう、肥前吉田焼や有田焼、伊万里焼といった器も大きな魅力です。
アルコールを含む、ドリンクもオールインクルーシブ。客室の冷蔵庫に冷えていたワインを持ち込んでも、料理に合わせて地酒をオーダーするのも思いのままです。
アフターディナーは、バー「茶壷」に立ち寄り、茶カクテルやモクテルを。
伝統とモダンがあいまった佐賀の工芸品の魅力
ティーセレモニーや客室で使う肥前吉田焼の茶器やカップ、食事で使われる器だけでなく、300年以上もの歴史がある鍋島段通など、滞在を通して佐賀県の伝統工芸品に触れることができます。伝統とモダンがあいまった用の美に触れて、心地よく過ごすことができました。
特別なスイートルームに滞在して、湯あみ&お茶三昧。さらには、お茶とアロマを組み合わせたスパトリートメントもあるのです。今回もまた、連泊してゆっくり楽しみたいと思わせる滞在となりました。
問い合わせ先
関連記事
- 次なる沖縄旅は「ザ・リッツ・カールトン沖縄」へ! サステナブルな取り組みに共感!
- 夏まで待てない! 『ANAインターコンチネンタル石垣リゾート』でヘリクルージング体験を!
- 全室オーシャンフロント!『星のや沖縄』で海を身近に感じ、ディナーとトリートメントに癒やされる旅へ
- TEXT :
- はまだふくこさん ライフスタイルジャーナリスト
- WRITING :
- はまだふくこ