「差支え」ってなんと読む?「さささえ」ではありませんよ!
明日は11月18日ですが、2001年のこの日から開始された、いまや生活インフラのひとつとなっているサービスといえばなんでしょうか? 答えは「Suica」です。2001年の11月18日、JR東日本が運賃清算用に非接触型ICカードシステム「Suica」の運用を開始し、その後、各鉄道会社がこの流れに続きました。いまや、交通系ICカードは交通運賃以外の買い物にも使える広範囲のプリペイドカードシステムとして、私たちの生活に組み込まれていますね。ということで本日は「支」「払」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「差支え」ってなんと読む?
「差支え」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「都合の悪い事情。支障」という意味です。
<使用例>
「みなさま差支えないようですので、この日に集まりましょう」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 差支え(さしつか-え) です。
「支」は常用漢字ですが、常用漢字表に掲載されているのは音読みの「支(シ)」と訓読みの「支(ささ)える」です。「支(つか)える」は表外読みですが、実際問題として、今回の「差支え」や「あとが支(つか)える」など、「つかえる」という読み方も、日常でしばしば使いますので、すんなり読めるようにしておきましょう。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「払暁」ってなんと読む?
「払暁」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「明け方」という意味の、日本古来、定番の表現です。
<使用例>
「時間を忘れて話し込んでしまい、払暁の気配ではっとしました」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 払暁(ふつぎょう) です。
「払暁(ふつぎょう)」は、夜明けを表す古来の表現として「曙(あけぼの)」「黎明(れいめい)」などと同じく定番です。大人の知識として押さえておきましょう。
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本日は、11月18日、交通系ICカードの草分け『Suica』のサービスが開始された日にちなんで、「支」「払」という字の入った日本語から、
・差支え(さしつか-え)
・払暁(ふつぎょう)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/朝日新聞(2014年12月21日)/乗りものニュースホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱