ひと口かじったときのパリパリとした食感、そして中身のもっちりとした食べ応え…フランスパンが大好きな女性は多いですね! さて、11月28日は「フランスパンの日」です。この記念日は日本にフランスのパン文化がより親しまれることを目的に制定されました。今回は「フランスパンの日」と「フランスパン」にまつわる雑学をお届け。ベジネス雑談に使える小ネタとして、お役立てください!

【目次】

【「フランスパンの日」とは?「日付」の「由来」】

■「フランスパンの日」は「誰が」決めたの?

11月28日は「フランスパンの日」です。「フランスパンの日」はベーカリー関連会社を中心に構成された団体「日本フランスパン友の会」により制定され、一般社団法人日本記念日協会により認定・登録されました。

■「フランスパンの日」の「目的」は?

「フランスパンの日」の目的は、日本における、フランスのパン文化の浸透です。また、多くの人においしいフランスパンを食べてもらいたい、そんな職人たちの想いが込められているそうです。

■日付の「由来」は?

「フランスパンの日」の日付は、「いい(11)フ(2)ランスパ(8)ン」の語呂合わせに由来します。また、11月28日は季節限定のフランスワインであるボジョレー・ヌーヴォーの解禁日にも近く、フランスの食文化を存分に楽しめる時期であることも理由のひとつです。


【ビジネス雑談に役立つ「フランスパンの日」と「フランスパン」の雑学7選】

■正統派フランスパンが日本に伝わったのはいつ?

本場のフランスパンは、1954(昭和29)年にウラン酢国立製粉学校の教授であるレイモン・カルヴェル氏により日本に伝えられました。それ以降、多くの職人たちが材料や技術の研究と改良を重ね、現在の日本のフランスパン製法が確立されました。そして、レイモン・カルヴェル氏の基本理念のもと、1970年(昭和45年)に創設されたのが、「日本フランスパン友の会」です。日本における正統派フランスパンの製造技術と食スタイルの向上を図り、パン食文化の普及と共に業界の健全な発展に寄与することを目的として、活動を行っています。また、同会を通じて、フランスで開催されるクープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・ブーランジュリー(ベーカリー・ワールドカップ)へ、1994年の第2回大会から日本代表選手を派遣しており、以来、各日本代表選手は好成績を収めています。

■「フランスパンの日」のシンボルマークは「重なる手」

「フランスパンの日」のシンボルマークは、パンを抱きかかえ重なる手。これは、フランスパンに想いを込める職人の手でもあり、パンを持ち帰るお客様の手でもあります。このふたつの手が重なることで、今日まで日本で普及してきたフランスパンが、記念日をきっかけに多くの人に愛される存在となるようにという願いが込められています。

神戸発の老舗ベーカリーチェーン「ドンク」がフランスパンをプレゼント!

フランスパンの日にちなんだイベントは全国で開催されます。もっとも有名といえるのが、日本におけるフランスパンの先駆者である「ドンク」のイベント。より多くの人にフランスパンの美味しさを知ってもらうことを目的に、「フランスパンの日」に来店した人に焼きたてのプチサイズのフランスパン「プティットフィセル」合計1万4000千本をプレゼントするキャンペーンが実施されます。 さらに当日は、通常のバタールの6.5倍の大きなフランスパンを持って記念撮影ができる企画も。

※「フランスパンの日」当日に、「ドンク」「ドンクエディテ」「ジョアン」「マリー・カトリーヌ」の各店舗で開催される予定ですが、一部実施のない店舗や企画内容が異なる店舗もありますので、事前のご確認をお願います。

また、インスタグラム写真投稿キャンペーンとして、11月15日(金)〜11月30日(土)まで、ドンクのフランスパンを楽しんでいる写真を投稿くださった方のなかから抽選で50名に、「ラミ・デュ・ブレ スープ&カレーセット」のプレゼントがあるそうですよ! 詳しくは公式サイトでご確認ください。

■フランスパンの正しい保存方法、知ってる?

フランスパンは、製造日の翌日までに食べる場合は紙袋で保存を。食べきれない分は、新鮮なうちに冷凍保存するのがおすすめです。あらかじめ食べやすい大きさにカットし、密封後、冷凍を。解凍後はトーストすると、焼きたてのおいしさがよみがえります。

■フランスパンのカロリーは?

さくっとした歯応えが魅力のフランスパンですが、実はカロリー、糖質量共にかなりのもの。
同じ量のごはんと比較すると…
フランスパン(100g)…… 289カロリー  糖質量54.8g
ごはん(100g)…………… 156カロリー  糖質量35.6g
焼きたてのフランスパンにバターやジャムをたっぷりと…いかにも食欲をそそるメニューですが、ダイエットの味方とは言い難いですね…とはいえ、食パンと比べるとフランスパンのほうがベター。 食パンにはバターやマーガリンが豊富に使われており、フランスパンと比べると脂質が3倍以上。一方のフランスパンの原料は、小麦粉、塩、酵母、水のみ。食パンよりも水分が少なく、かみ応えもしっかりあるため、自然とかむ回数が増え、ゆっくり食べることで満腹感を得やすくなるのです。鶏胸肉や野菜を組み合わせたサンドイッチでいただくのが、栄養バランスもよく、おすすめです!

■フランスパンの「定義」を知ってる?「種類」は?

フランスパンとは「塩味をきかせた皮の堅いパン」の総称で、通常、こぶし形や太い棒(バゲット)状に焼かれます。材料はいたってシンプルで、小麦粉、塩、酵母のみ。同じ材料を使ったフランスパン生地が、生地量や成型を変えて、いろいろな種類の名前で呼ばれています。あなたは何種類くらい、ご存知でしょうか。

・パリジャン……「パリっ子」の意味。長さ約50~70cmくらいで、長くて太く、重量は500g前後。
・バゲット……「棒」の意味。長さ約70~80cmで、細長い。重量300~400g前後。
・バタール……「中間」の意味で、パリジャンとバゲットの中間の大きさ。長さは約40~50cm。重さは300g程度。
・クッペ……「切られた」という意味の、クープ(切れ目)が1本だけ入ったパンです。
・ブール……「丸、ヴォール」という意味。パン職人を表す「ブーランジェ」の語源でもあります。
・シャンピニオン……「きのこ」という意味。きのこのように丸くふくらんだユーモラスな形が印象的な小型パンです。

■本国フランスでポピュラーな食べ方「タルティーヌ」

「フランスパン」を使った、フランスでのポピュラーな食べ方を紹介しましょう。つくり方は、本当に簡単! 舟形に切った「バケット」に、バターとジャムをのせ、カフェオレを添えるだけ。これが「タルティーヌ」です。ジャムをたっぷりのせたら、そのままカフェオレに浸して食べるのがフランス流。また、パンを軽くトーストし、縦半分に切って、板チョコを挟めば、「板チョコサンド」に! フランスでは、「お弁当」としても人気。子どものころからお馴染みのメニューです。

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さくっとした食感フランスパンは、そのままでもおいしいですが、切れ目に板チョコやチーズを挟んでサンドイッチにすれば、手軽に食べられるランチメニューに。日本では「お弁当」というと手の込んだものを想像してしまいますが、フランスでは手間や時間がかからない、お手軽サンドがポピュラー。気軽にカジュアルに、フランスパンを楽しみたいですね!

この記事の執筆者
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参考資料:日本フランスパン友の会(http://www.pannews.co.jp/france-p/1128.html)/ 日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp) /日清製粉グループ「パン食系女子」(https://www.nisshin.com/entertainment/panjyoshi/index.html) :