「白眼視」ってなんと読む?「しろめし」ではありませんよ!
明日、12月7日から、令和6年のこよみは「大雪(たいせつ)」に入ります。大雪は、北風が拭いて大雪が降るころを指し、このころから日一日と寒さが増す…といわれています。年末の忙しい時期と重なりますので、しっかり防寒なさって、体調を崩さないようにお気を付けくださいね。雪といえば白、ということで、本日は「白」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「白眼視」ってなんと読む?
「白眼視」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「冷たい目つきで見ること。冷たく扱うこと」という意味です。
<使用例>
「彼が職場で白眼視されるようになったのは、とんでもない失言があったからなんです」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 白眼視(はくがんし) です。
ネガティブな状況の表現には気を遣うものですが、「白眼視(はくがんし)」は、単純に「冷遇される」というより、当人がその原因をつくってしまった、という背景を想像させる言葉ですので、大人の語彙として、必要な時に使いこなせると良いですね。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「飛白(○○り)」ってなんと読む?
「飛白」の読み方として正しくなるよう、「○○り」の○に、それぞれ、かな1文字ずつ入れて完成させてください。
ヒント:「ところどころ、一定の順序に従って、かすったようにして置いた模様」または「そのような模様を表した織物、染物の総称」です。
<使用例>
「ランチ会なら、おしゃれ着として飛白(○○り)の着物を着て行っても大丈夫よ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 飛白(かすり) です。
「飛白(かすり)」とは、日本語の奥行きを感じる当て字ですね。「飛白(ひはく)」と読むと、「刷毛でかすれ書きにしたような漢字の書体」などを指すこともございますが、日常的には「飛白(かすり)」という読むケースのほうが多そうです。和服の、紬など、カジュアルな着物に用いられることの多い意匠です。
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本日は、令和6年の二十四節気が、12月7日から「大雪」に入ることにちなんで、「白」という字の入った日本語から、
・白眼視(はくがんし)
・飛白(かすり)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱