「子細者」ってなんと読む?「こほそもの」ではありませんよ!
明日、12月11日はユニセフの創設記念日です。1946(昭和42)年のこの日、子どもたちのための国連機関であるユニセフが誕生しました。ユニセフは、最も支援の届きにくい子どもたちを最優先にさまざまな活動を行っています。世界のすべての子どもの命を守り、健やかな成長を支え、明るい未来をつくるため、約190の国と地域で活動しています。ということで、本日は「子」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「子細者」ってなんと読む?
「子細者」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「わけありげな者。ひとくせありそうな者」のことです。
<使用例>
「マンションに新しく引っ越してきた人が、どうやら子細者らしくて…」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 子細者(しさいもの) です。
「子細(しさい)」という言葉単体ですと「事細かであること」「詳しい事情」「特別の理由」「差し支えとなる事柄」と、いろいろな意味で使われますが、「子細者(しさいもの)」はこの後者ふたつ、「特別の理由」「差し支えとなる事柄」がありそうな者、という意味になります。平易な言葉で言い換えると「わけありな感じの人」というニュアンスです。大人の会話ではなるべく平坦でスマートな表現を使いたいところですので「子細者」のような語彙も覚えておくとよいでしょう。
続けて2問目にまいります。
【問題2】「子の星」ってなんと読む?
「子の星」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「北極星」のことです。
<使用例>
「その昔、船乗りたちは子の星を目印に航海したというわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 子の星(ね-の-ほし) です。
日本古来、方角に十二支を当てはめて言う慣習がございますが、「子(ね)」は「北」を意味します。北極星は常に北にある星ですので、「子の星」という呼び名で呼ばれるのです。
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本日は、12月11日、ユニセフの創設記念日にちなんで、「子」という字の入った日本語から、
・子細者(しさいもの)
・子の星(ね-の-ほし)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/unicefホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱