季節の変わり目のなかでも特に冬から春にかけては、寒暖の差が激しく心身に不調が現れやすい時期。来るべき新年度をベストコンディションで迎えるためにも、温泉でじっくり自分を労りたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
そこで、冬の名残を惜しむのにも好適な東北の名宿を温泉ジャーナリストの植竹深雪さんにピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、秋田県・男鹿半島にある「海と入り陽の宿 帝水」です。

公式サイト
海と夕陽に感動!リニューアルオープンした名宿で温泉と絶景を悠々満喫
秋田県・男鹿半島の高台に佇む「海と入り陽の宿 帝水」。戸賀湾を見下ろすロケーションで、夕陽に彩られる海を間近に感じながら、非日常的で穏やかな時を過ごせる温泉旅館です。2025年1月にリニューアルオープンしたばかりのこちらの宿の魅力について、植竹さんはこう話します。


「男鹿半島は、遮るものなく大海原を一望できる景勝地。『海と入り陽の宿 帝水』も、温泉やロビーラウンジ、お食事処、客室など館内の至るところが絶景スポットで、その自然美に心が洗われます」(植竹さん)

「温泉は男女別の共用浴場に貸切風呂が4つ。時間帯ごとに表情を変える海を目の前に湯浴みするのは気分爽快です。潮風や波の音を感じ、自然との一体感を味わいながら、極上のリラックスタイムを堪能できます」(植竹さん)



泉質は全国的にも希少なラジウム泉(放射能泉)。しかも、「海と入り陽の宿 帝水」では自家源泉で、万病の湯として名高いラジウム泉を新鮮な状態で堪能することができます。以前は、少し離れたところから別の温泉を引いていましたが、新しく敷地内で掘削したところ温泉が湧出し、よりフレッシュな湯を提供できるようになったとのことです。

リニューアル後の客室は大きく分けると3タイプで全室がオーシャンビュー。なかでも人気を博している「新館 西の風」は露天風呂付き客室で、海をひとり占めしながらラジウム泉に浸かり心身の疲れをリセットするのに好適です。
また、一室限りの「本館 北の風<特別室> 」は約92平米の広さを誇り、眼前に広がるパノラマが迫力満点。その他、「本館 北の風」スタンダードルームもガラス一面海を望む空間で、男鹿の雄大な眺望を臨場感たっぷりに楽しむことができます。


秋田の味覚が目白押し!旬の素材を尽くした会席料理を目と舌で味わう
夕食は、秋田の海の幸・山の幸をふんだんに取り入れた会席料理。男鹿半島ならではのオーシャンビューが食事に彩りを添えます。

「メニューは季節ごと、その時々で変わりますが、ひとつ印象に残っているのは比内地鶏。地鶏の豊かな出汁が引き出されていて、その土地ならではの恵みを味覚でも享受できた感があります。
もちろん、比内地鶏だけでなく、鮮魚や牛肉、地元のとれたて野菜など多彩な食材を生かしたメニューが品数豊富で、“おいしいものを少しずつ“を叶えられるのが何とも欲張りです。先付や八寸など一品一品丁寧に作り込まれた料理が美しく盛り付けられて、宿のきめ細やかおもてなしに感銘を受けました」(植竹さん)

以上、「海と入り陽の宿 帝水」をご紹介しました。男鹿の雄大な自然に魅せられながら自家源泉のラジウム泉に浸かり心身を解きほぐしたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 海と入り陽の宿 亭水
- 住所/秋田県男鹿市戸賀塩浜壷ヶ沢31
客室数/全10室
料金/朝夕2食付き 2名1室1名¥39,000(税込)~ - TEL:0185-37-2331
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- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)