連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People

明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する『Precious』連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、大阪のユニークな家電メーカーをさらに盛り上げていく名物PRとしてご活躍の三上紅美子さんにインタビュー!

大学を卒業後、新聞社を経てホテルへと転職、さらに今の家電メーカー「ライソン」広報に就いた三上さん。「いちばん結果を出せて、いちばんのめり込んだのが『広報』という仕事だった」と語る三上さんに、仕事への想い、また今後の目標について詳しくお話しをうかがいました。

三上紅美子さん
「ライソン」株式会社・株式会社「ピーナッツ・クラブ」広報
(みかみ くみこ)青森県生まれ。東北大学文学部卒業後、「東奥日報社」に入社。新聞制作の現場に携わる。’07年「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」のマーケティング・広報を担当。’20年「ライソン」の広報に。’24年、グループ会社「ピーナッツ・クラブ」の所属となり、現在は2社の広報を担当。広報を地方まで広め、その楽しさを伝える人を目指す。

【Osaka】大阪のユニークな家電メーカーをさらに盛り上げていく名物PR

「ライソン」株式会社・株式会社「ピーナッツ・クラブ」広報の三上紅美子さん
「ライソン」株式会社・株式会社「ピーナッツ・クラブ」広報の三上紅美子さん

「転職を考えていたとき、たまたまインターネットで目に入ったのが、自分の家にある家電の記事。『焼きペヤングメーカー』という、『ペヤングやきそば』を焼くことを目的とした専用のホットプレートなんですが、実はペヤングとは関係のない大阪の会社がつくった商品だと知ったんです。それで興味が湧き、ちょうど求人があったので応募しました」

新聞社、ホテルと、職場を変え、さまざまな仕事を経験するなかで、三上さんが「いちばん結果を出せて、いちばんのめり込んだ」のが「広報」だった。家電メーカー「ライソン」への転職で、その “のめり込み” は加速。

「リリース制作では、とにかく商品のチャームポイントを、タイトルと写真で全力で伝える。そして、その商品が生まれたストーリーを、書き込めるだけ書いています。例えば防犯グッズの『応答くん』は、コロナ禍で頻繁にデリバリーを頼んでいた女性社員の、『インターホンに毎回自分が出ていると、ひとり暮らしだとか何を食べているとかまでわかってしまうのが嫌』という声から開発されました。そういう、“人” の話をメインに伝えることで、世の中に広く届けられるはずだ、と」

後進の育成にも挑戦したいと力を込める。

「広報の仕事のやり方って、会社の数だけあるし、同じ会社でも人によって違う。このとおりにやればいい、というのがないから、一人前になるまで時間がかかります。会社員としてはもちろん、個人的にも、広報という職業をもっと広めていきたいと思っています」

広報として商品の魅力を探求するうちに、“つくり出す側” になったこともある。「パインアメ」を溶かしてシロップをつくる調理器で、できたシロップのアレンジ料理をいろいろと試すうちに、レシピ本ができ上がった。

「商品自体のよさを伝えることから一歩進んで、新しいものを生み出すこともできるんだな、と。これからも仲間と一緒に考え、悩んで、また “つくる側” になりたいですね」

◇三上紅美子さんに質問

Q.朝起きていちばんにやることは?
神戸に住んでいて、マンションからかろうじて神戸港が見えるので、毎朝、海を見ます。キラキラを見ると元気が出る。
Q.人から言われてうれしいほめ言葉は?
「おもしろい」。自分のことでも商品のことでも。
Q.急にお休みがとれたらどう過ごす?
旅行。願わくば海外。親と一緒に台湾に行きたい。
Q.仕事以外で新しく始めたいことは?
大阪のカルチャー教室で「お笑い」を学び始めました。
Q.10年後の自分は何をやっている?
後進を育てている。広報を目指す若い人に自分の経験を伝えながら、次の時代をつくるお手伝いをしたい。地域公共に関わることもやっていたいですね。
Q.自分を動物にたとえると?
渡り鳥。青森県出身で、今は関西と、いろいろ渡ってきているので。

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PHOTO :
香西ジュン
取材・文 :
木佐貫久代