「索条鉄道」って何のこと?観光地で見かけます!
明日・3月9日は『さく乳の日』『さくさくぱんだの日』『サクレの日』など、39(さく)の語呂合わせにちなんだ複数の記念日になっております。ということで本日は「さく」と読む字からひとつピックアップ。「索」という字を深掘りする日本語クイズをお送りします。
【問題1】「索める」ってなんと読む?
「索める」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「手がかりからさがす」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「長い間、この疑問に心とらわれ、答えを探し索める日々を過ごしました」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 索める(もと-める) です。

みなさまはスマートフォンやパソコンを使う際、毎日何度も「検索」を行っていると思います。しかし「索」という字がどんな意味をもっているのか、意外と知らないのではないでしょうか?
「索」は音読みの「サク」のみが常用漢字の読み方になっており、訓読みはその範疇ではありません。字の意味を理解するのには訓読みを知るのが早道ですので、1問目では「索」の訓読みのひとつをクイズにしてみました。「索」には、ほかに「索(さが)す」という読み方もございますので、「検索」は「検(しら)べ、索(さが)し、索(もと)める」ということなのですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「索条鉄道」ってどういう意味?
「索条鉄道(さくじょうてつどう)」の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:モノレール
2:ケーブルカー
3:ロープウェー

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 2:ケーブルカー です。

「索」の訓読みには「なわ」「つな」もあり、「索条」とは「鋼鉄の針金(条)を撚り合わせてつくったなわ(索)=ワイヤーロープ」のことです。ワイヤーロープを「ケーブル」とも言いますね。「索条鉄道(さくじょうてつどう)=ケーブルカー」で、ケーブルカーは「ケーブルを用いて、極めて急な勾配を昇り降りする電車を設備した鉄道」です。
総括すると、「索」という字は「縄をたぐり寄せていくように、探し求める」という意味を内包した字なのです。
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本日は、3月9日にちなんで「さく」とも読む字「索」の入った日本語から、
・索める(もと-める)
の読み方や、
・索条鉄道(さくじょうてつどう)=ケーブルカー
という豆知識をおさらいしながら、ひとつの漢字を深掘りしてみました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱