「呆然」ってなんと読む?「あぜん」ではないですよ!
明日・3月11日といえば、2011(平成23)年に東日本大震災が起きた日です。この日を忘れず、今後の教訓とするため『防災意識を育てる日』『おくる防災の日』『いのちの日』など、多くの防災、災害対策に関係した記念日に制定されています。
突然起こる災害に備えて、こうした日をきっかけに、防災用品の点検や、災害時の効率的な動き方など、ぜひ確認してみてくださいね。
本日は「突」「然」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「突兀」ってなんと読む?
「突兀」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「高く険しくそびえるさま」という意味です。
<使用例>
「震災の際にはこの辺りも、突兀としたがれきで覆われていました」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 突兀(とっこつ) です。

「兀」は「高く突き出たさま」「一心に努力するさま」などの意味をもつ漢字です。後者の意味では「たゆまずに努力するさま」をいう「兀兀(こつこつ)」という熟語でも使われます。
さて、2問目は「然」という字の入ったクイズです。
【問題2】「呆然」ってなんと読む?
「呆然」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「あっけにとられているさま」「気抜けしてぼんやりしているさま」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「積み上げてきたものが突然崩壊して、一時は呆然としました」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 呆然(ぼうぜん) です。

「呆然(ぼうぜん)」は、2文字とも音読みの熟語です。「呆」の訓読みに「呆(あき)れる」があり、「呆気(あっけ)ない)」などの読み方もあることから「呆然」を「あぜん」と誤読する例があるようですが、「あぜん」の漢字表記は「唖然」です。お間違えのないように。
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本日は、3月11日、東日本大震災の起きた日にちなんで、「突」「然」という字の入った日本語から、
・突兀(とっこつ)
・呆然(ぼうぜん)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱