春の足音が聞こえてきて、旅心が高鳴るこの時期。都心からアクセスしやすく、豊富な温泉や新鮮な海の幸が待つ伊豆で心身のリフレッシュを図りたい人は多いのではないでしょうか。
そこで、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに伊豆の名宿をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」です。

公式サイト
肌も心も歓喜!バラエティ豊かな貸切風呂で美人の湯を満喫する
伊豆半島の中部に位置し、竹林に囲まれた天城の渓谷沿いに佇む「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」。伊豆で唯一、本格的な川床料理を楽しめるうえ、温泉はすべて源泉かけ流し。清流のせせらぎと上質な湯に癒されると評判です。


「こちらの宿の魅力は、まずは湯量が豊富なこと。男女別の大浴場に加え貸切風呂が4種あり、さまざまなタイプの浴槽で鮮度の高い美肌温泉を満喫できます。貸切風呂は予約制ではなく、空いていればいつでも入れるスタイル。竹林の中に佇む『かぐやの湯』、木々に囲まれた『森のこみち』、渓流を望む『流星』、そして広々とした岩風呂の『月下美人』とそれぞれ雰囲気が異なり、湯巡り気分を楽しめます」(植竹さん)




「泉質は、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。風情溢れる湯処で保湿や弾力アップが期待できる美人の湯にゆったり浸かることで、美肌にぐっと近づくことができました」(植竹さん)


全18室の客室すべてが、天城湯ヶ島の大自然が堪能できる渓流に面した造りに。なかでも人気なのは、露天風呂付き客室「川の音」、「竹の音」です。

「川の音」は、もともと2部屋だったものを1部屋に改装した贅沢な造りで、ワイドに設置された窓からのリバービューが格別。露天風呂に浸かったり広縁のロッキングチェアで寛いだりしながら、川の音に心を解きほぐすことができます。

「竹の音」は5階と6階の角部屋で、パノラマビューが圧巻。座布団を設置した縁側では、山々の緑や天城の風、竹林のざわめきが、得もいわれぬ心地よさをもたらしてくれます。

湯量が豊富なので客室の温泉ももちろん源泉かけ流し。誰にも気兼ねすることなく好きなときに好きなだけ天城の自然と名湯をひとり占めできる環境は、大人のおもりステイに最適です。

名物「わさび鍋」に感動!川床で非日常的な創作会席を味わう
本格的な川床料理を一年を通して提供しているのも「湯ヶ島たつた」の特長。渓流を間近に感じながら、伊豆の食材をふんだんに使用した会席料理を味わえます。


「すべての席が川沿いに配置されており、ごうごうと流れる川を眺めつつの食事は非日常感満点。料理のクオリティも秀逸で、揚げたてのてんぷらや宿こだわりの創作メニューの数々を川床でいただくことでよりおいしさが増した気がします」(植竹さん)

「趣向を凝らしたメニューのなかでも印象に残っているのは“わさび鍋”。軍鶏肉を煮込んだ鍋にお好みですり下ろしたわさびを入れていただく天城の名物料理です。わさびというと鼻に抜ける辛さというイメージがありますが、熱を通すと辛味がとび、爽やかな風味が絶妙なアクセントに。軍鶏出汁の旨味も素晴らしく一度食べると忘れられない味わいです」(植竹さん)

「朝食をとるのも川床で、おのずと気分が上がります。ご飯のおともになるおかずの種類が豊富なうえ、干物を自分でコンロで炙って熱々の状態でいただけるなど、細部に至るまでおもてなしが行き届いており、湯旅の思い出がよりいっそう豊かなものになりました」(植竹さん)

以上、「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」をご紹介しました。趣向を凝らした多彩な貸切風呂や唯一無二の川床料理でエネルギーをチャージしたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた
- 住所/静岡県伊豆市湯ケ島347
客室数/全18室
料金/朝夕2食付き 2名1室¥43,580(税込)~ - TEL:0558-85-0511
関連記事
- 【今こそ行きたい東北の名宿 vol.5】絶景露天風呂が気分爽快!自家源泉のラジウム泉に癒される「海と入り陽の宿 帝水」
- 【今こそ行きたい東北の名宿 vol.4】歴史ある湯治宿のラグジュアリーな別邸でレトロな温泉を享受する「心の刻 十三月」
- 【今こそ行きたい東北の名宿 vol.3】手つかずの原生林に囲まれた4つの貸切風呂で自然に抱かれる「土湯別邸 里の湯」
- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)