首都圏からほど近く、小旅行に最適な神奈川・箱根。芦ノ湖湖畔にたたずむ「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」は、伝統と現代美が融合する箱根の老舗ホテルです。富士山と芦ノ湖を望む絶好のロケーションで、ここならではの四季折々の景観やアクティビティが楽しめます。

本記事では、春の小旅行にぴったりな滞在プランを、Precious.jpライターの試泊レポートにてご紹介します。

春の箱根・芦ノ湖を満喫!「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」試泊レポート

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「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」外観

東京駅から東海道新幹線に乗り、30分で小田原駅へ。「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」は、そこからバスやタクシーで1時間前後で到着できます。宿泊者限定で小田原駅西口より無料送迎シャトルバス(要事前予約)もあり、スムーズな移動が叶います。

■1:昭和の名建築をゆったり鑑賞できる「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」

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景観に溶け込む優美なフォルム

まず注目すべきはホテルの建物そのもの。設計を担当したのは建築家の村野藤吾氏。昭和を代表する建築家で、「グランドプリンスホテル新高輪」や「日生劇場」なども設計しています。1978年の開業にも関わらず、村野氏は「1木1石も動かさない」という自然保護的な理念のもとに設計・工事を行いました。

それは、日本を代表する国立公園の「富士箱根伊豆国立公園」内にあるホテルであるため、可能な限り自然への配慮を行うべきだという村野氏の思いから。ホテル全体は景観に溶け込むように設計され、当時生えていた木も石もひとつも動かさない工事が行われました。

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メインロビー

内部も有機的な線で構成され、どこか懐かしい居心地のよさがありながらも、ラグジュアリーな雰囲気を保っています。特にメインロビーは圧巻。到着時に思わず「おお」と声を上げてしまいました。

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「レイクビューツインルーム」¥81,391~

丸い中庭を取り囲むように、ドーナツ上に配置された客室は実は台形(一部除外あり)。それを感じさせない自然なインテリアと導線になっているため、寝室に入ると「思ったよりも広い」と思わせる効果を発揮しています。

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階段

随所に優美なしつらえが見られる館内ですが、階段は特に必見。いくつかの階段は村野氏がフリーハンドで描いた線を、現場の職人が完全再現したという匠の技のコラボレーションを見ることができます。

また村野氏は「階段は“両A面”である」と語っていたのだとか。その心は、着目されにくい裏面も階段であり、美しく仕上げる必要があるということ。館内の階段を通る際は、ぜひ裏面もチェックしてみてくださいね。

■2:一本桜を眺めながらの一杯「芦ノ湖畔の一本桜BAR」

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「芦ノ湖畔の一本桜ライトアップ」(昨年の様子)

宿泊者を対象に、2025年4月19日(土)から4月27日(日)までの土・日曜日限定で「芦ノ湖畔の一本桜BAR」が開催されます。桜の開花状況に寄り、開催日が変更になる場合があります。

ホテルに隣接する複合リゾート施設「箱根園」内で、芦ノ湖畔の一本桜を眺めながらドリンクを楽しむ臨時のバー。首都圏では桜の見頃が終わっている時期に、再び桜を楽しめるイベントです。

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伺ったときはたくさんの蕾が見られました。華やかな開花が期待できそうです

ライトアップは17:30から22:00まで、ドリンクの提供は19:00から20:00までとなっています。桜にちなんだワインや日本酒、ノンアルコールドリンクがフリードリンクで用意されています。

樹齢100年のオオシマザクラと芦ノ湖を眺めながらいただく桜フレーバーのドリンクは格別。期間中に滞在する場合はぜひ、足を運んでみては。

■3:オリジナルデザインのプレートと共に楽しむ「箱根寄木細工と紡ぐ スイーツめぐり」

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「フォレ・ノワール ~森のケーキのアミュゼ~」ドリンク付き ¥3,000

箱根の特産品といえば「箱根寄木細工」。さまざまな木材が持つ自然の色を反映したモザイク模様が魅力の木工品です。

箱根寄木細工を手掛ける「露木木工所」によるオリジナルデザインのプレートに乗せてスイーツが提供される「箱根寄木細工と紡ぐ スイーツめぐり」は、甘党必見のイベント。

2025年5月1日(木)〜6月30日(月)の期間、箱根エリアにあるプリンスホテルの4施設の合同企画で、「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」からは「フォレ・ノワール ~森のケーキのアミュゼ~」が本館ロビー階「ラウンジやまぼうし」にて提供されます。

箱根寄木細工にちなみ、切り株のようなケーキに蝶やキノコが寄り添うメルヘンなプレート。切り株ケーキの中には、マンゴーとパッションフルーツのムースとマンゴーのソースが潜み、チョコレートクリームとの相性抜群。コケに見立てたクランブルの食感も楽しく、目でも舌でも堪能できるスイーツでした。

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「箱根寄木細工と紡ぐ スイーツめぐり」(左奥から時計回りに)箱根湯の花プリンスホテル、絶景日帰り温泉 龍宮殿本館、ザ・プリンス 箱根芦ノ湖、箱根仙石原プリンスホテルでそれぞれ提供されます

また、近隣のプリンスの施設である「絶景日帰り温泉 龍宮殿本館」「箱根仙石原プリンスホテル」「箱根湯の花プリンスホテル」でも、箱根寄木細工にちなんだスイーツが提供されます。それぞれの施設のカラーを反映したスイーツは、箱根寄木細工のように個性を感じさせつつ、まとまりのある味わいです。

すべての施設でスイーツをいただきスタンプを集めると、寄木皿と同デザインのオリジナルマルチパッドがプレゼントされます。ポップで使いやすいパッドなので、ぜひスタンプを集めてゲットしてくださいね。

■4:箱根の魅力を深堀りする「ネイチャーツアー」

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この日は春早く咲く花や動物の痕跡が見られました

ホテルに隣接する「箱根九頭龍の森」を歩く「ネイチャーツアー」は、森を歩くのに適した5月から11月の第2・第4日曜日に開催予定。早朝6:00から2時間ほど、箱根を知り尽くしたネイチャーガイドとコースを散策します。

ただ歩くだけでなく、森にあるさまざまなものを見て、聴いて、触って、嗅ぐ体験は、五感を刺激されて最高のリフレッシュに。参加すると、ただの風景であった森の見方が変わりますよ。

各回10名定員で無料開催。予約時またはフロントにて申し込みです。

ホテルから歩いて行ける「箱根園」でも特別な体験を

隣接する「箱根園」は、水族館をはじめとするさまざまな施設がある複合リゾート。おすすめの体験をご紹介します。

■1:モーターボートで行く「九頭龍神社」

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「モーターボート」九頭龍神社往復、箱根九頭龍の森の入場料込み 大人 ¥2,200、子ども ¥1,600

ホテル同様、芦ノ湖畔に広がる箱根園には船着き場が整備されており、モーターボートへ乗船することができます。行き先は、「箱根九頭龍の森」内にある九頭龍神社。パワースポットとして人気が高い神社です。

ホテルから歩いても20分ほどですが、モーターボートで向かうのもまた特別な体験です。

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「九頭龍神社」鳥居

九頭龍神社の神様は芦ノ湖の湖面を渡ってやってくるのだそう。そのため、湖面に鳥居が立っています。それを湖から眺められるのは格別。季節ごとに違った光景が広がります。

もちろん、九頭龍神社は徒歩での参拝もOK。芦ノ湖を眺めながら、新緑の森をゆったり歩くのも豊かな時間です。徒歩の場合でも「箱根九頭龍の森」を通り抜けるため、箱根九頭龍の森の入場料(¥600)が必要となります。

■2:箱根 駒ヶ岳ロープウェー山頂施設「箱根 駒ヶ岳 芦ノソラ」がリニューアルオープン!

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「箱根 駒ヶ岳ロープウェー」大人往復 ¥2,200(ザ・プリンス 箱根芦ノ湖宿泊の場合は¥1,800)

ホテルや箱根園の後ろにそびえる箱根駒ヶ岳。登山やハイキングのコースも人気ですが、手軽に登るならロープウェイがおすすめです。箱根の絶景が楽しめる山頂展望広場は、2025年4月25日(金)に「箱根 駒ヶ岳 芦ノソラ」としてリニューアルオープン予定。

駿河湾や東京スカイツリーまで見通せる広々とした「展望デッキ」や、富士山を撮影できるフォトスポット「富士ノガク」などが整備され、新たな魅力が満載ですよ。


都内からもほど近く移動時間が短いため、体験や滞在の時間をたっぷりとることができる箱根エリア。ホテルの温泉とお部屋でゆったりするもよし、アクティブに動くもよし。

何度行っても新鮮に楽しめる「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」を拠点に、春の箱根旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者
東京都在住。東京農業大学卒業後、自然体験活動に従事。2016年よりフリーランスライターに。ライフスタイル、エンタメ、レシピ作成記事などを執筆。自然環境、農林業、環境問題に明るい。好きなもの:散歩、コーヒー、アイス、チョコ。
EDIT :
小林麻美