「楤芽」ってなんと読む?いまおいしいものですよ!
明日・5月4日は国民の祝日『みどりの日』ですね。「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日」とされています。新緑の美しい季節、自然に親しんでいますか? 本日は「植物」に関連した日本語クイズをお送りします。
【問題1】「楤芽」ってなんと読む?
「楤芽」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:この時期、てんぷらにするとおいしいです。地域によっては「楤穂」と呼ばれています。
<使用例>
「スーパーに楤芽が売っていたけど、実家でとれるものよりだいぶ小さかったわ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 楤芽(たらのめ) です。

「楤芽(たらのめ)」は「楤(たら)の木の若芽のこと」です。地域によっては「楤芽(たらのめ)」のことを「タラボ」と呼びますが、「たら坊」のような愛称的な呼び方ではなく「楤穂(たらぼ)」という表記で「若芽」という意味で「穂」を用いた呼び名になります。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「薇(○○○い)」ってなんと読む?
「薇」の読み方とそて正しくなるよう「○○○い」の○に、それぞれ、かな1文字ずつ入れて完成させてください。
ヒント:代表的な山菜です。
<使用例>
「わたし、薇(○○○い)のナムルが好物なの」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 薇(ぜんまい) です。

「薇(ぜんまい)」、読めたでしょうか? 「薇」は「薔薇(ばら)」にも使われる字ですが、この漢字の音読みは「ラ」ではなく「ビ」で、「薔薇(ばら)」は当て字です。「薔薇」という漢字は、中国語で「バラ」を指す字で、もともとは「ソウビ」「ショウビ」と読んでいました。日本では「とげのある植物全般」を「イバラ」と呼んでいたので、これが音変化したものが中国からきた表記とあわさって「薔薇(ばら)」と表すようになったようです。
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本日は、5月4日、『みどりの日』にちなんで、「植物」、特に、この時期においしい山菜の名称から、
・楤芽(たらのめ)
・薇(ぜんまい)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/内閣府ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱