横姿が野暮ったい「厚み体型」は筋膜を緩めるストレッチが効く
筋膜とは、筋肉や臓器を包み、全身を立体的に支えている繊細な結合組織。その中でも「横の筋膜ライン」は、足の外側から腰、脇腹、背中のサイドをつなぎ、姿勢やボディラインのバランスに大きな影響を与えています。このラインが固くなると、骨盤が外に開き、肋骨も広がり、体のラインがぼやけてしまいます。結果、全体に「厚み」が出て、ウエストからヒップにかけてずんぐりとした印象に。

パンツスタイルを横から見たとき「なんだか野暮ったい」「腰回りが太く見える」と感じるのは、この横のラインの硬化が原因のひとつ。特に大人は、筋膜が乾燥、癒着しやすく、動かさない部分はどんどん固定化されていくので要注意。何もしなければ「寸胴化」が進行してしまうのです。
そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんがおすすめするのが、効率よく「横の筋膜ライン」を緩める、側屈をアレンジしたストレッチ。筋膜がゆるむと骨盤が整い、脇腹やお腹まわりの深層筋が活性化。脂肪の燃焼が進みやすくなり、余分なむくみも排出され、見た目に変化が表れることでしょう。気持ちよく伸ばせるストレッチなので、就寝前のリラックスタイムにぜひやってみてくださいね。
■Step1:左膝を立て、左手を膝の脇につけてホールドする

左膝が内側に入らないように、左手でホールドします。これが基本姿勢です。
■Step2:右腕を耳にくっつけるようにまっすぐ上げる
右腕をまっすぐ上げます。このとき腕と耳がくっつくのを意識しましょう。

■Step3:体を左にゆっくりと倒す
次に体をゆっくりと左に倒します。このときに、脇腹が伸びるのを感じましょう。

■Step4:右肘を見るように顔を上げる
Step3の状態のまま、上げた右肘を見るように顔を上げます。さらにストレッチがかかることで、横の筋膜ラインがしっかりと伸びます。この状態で深く呼吸を繰り返しながら10秒キープしましょう。これを3回繰り返して、反対側も同様に行いましょう。

【まとめ|ウエストが引き締まる!もたつき解消「筋膜ストレッチ」4か条】
1)お腹がもたつくのは、筋膜の硬化で代謝が落ち、脂肪やむくみが溜まりやすくなるから。
2)筋膜とは筋肉を包む組織。特に横の筋膜ラインは、体の幅や厚みに直結する。
3)筋膜がゆるむと骨盤と肋骨が整い、内側の筋肉が働きやすくなり代謝が上がる。
4)この側屈をアレンジしたストレッチを続ければ、横姿の「もたつき」を解消できる。
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以上、「ウエストが引き締まる!もたつき解消「筋膜ストレッチ」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は5月31日の更新です。お楽しみに!


- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子