慣用句「臍茶」ってどんなお茶?どういう意味?
明日、7月2日は『おへそケアの日』です。1年365日のちょうど真ん中の日にあるので、体の真ん中にあるおへそをいたわる日に…というコンセプトにより誕生しました。ということで、本日は「臍」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「臍茶(へそちゃ)」ってどういう意味?
「臍茶(へそちゃ)」という慣用句の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:とても滑稽なこと
2:現実にありえないこと
3:出来が悪く劣っていること

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 1:とても滑稽なこと です。

「臍茶(へそちゃ)」とは「臍が茶を沸かす」を略した言い回しです。大笑いすることを「腹がよじれる」と言いますが、笑いすぎると腹筋、つまりお臍のあたりが揺れたり熱く感じたりしますね。あの現象を「臍のあたりが熱くなって、湯が沸騰したように震える現象」と見立て「茶を沸かす」という比喩表現に落とし込んだ言い回しが「臍茶(へそちゃ)」です。しゃれや言葉遊びがに好まれた江戸時代に流行した言葉だと言われております。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「臍を噛む」ってなんと読む?
「臍を噛む」という慣用句の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「後悔する。すでに及ばない事を悔やむ」という意味をもつ言葉です。
<使用例>
「もう結果の出たテストの結果について、臍を噛んでも意味が無いわよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 臍を噛む(ほぞ-を-かむ) です。

「臍を噛む(ほぞ-を-か-む)」は、中国の故事に「どうにもならないこと。できないこと」のたとえとして登場した言い回しで、この故事が「今のうちにしておかないと、後で後悔しても間に合わない」という逸話だったため、「臍を噛む=後悔すること」という意味で使われる慣用句となりました。
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本日は、7月2日『おへそケアの日』にちなんで、「臍」という字の入った慣用句から、
・臍茶(へそちゃ)=とても滑稽なこと
・臍を噛む(ほぞ-を-か-む)=後悔すること
の意味や読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/レファレンス協同データベースホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱