「所望」ってなんと読む?「しょぼう」ではないですよ!
明日、7月7日といえば「七夕」ですね。この時期は人の集まる各所に笹が飾られ、短冊が用意されていたりするので、願いごとを書いた方も多いのでは? ということで本日は、七夕にちなんで「願い」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。
【問題1】「所望」ってなんと読む?
「所望」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ある物が欲しい、また、こうして欲しいと望むこと」です。
<使用例>
「おばさまが、お茶菓子をご所望よ」

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 所望(しょもう) です。

「望」の音読みというと、ほとんどの熟語で「ボウ」を使いますが、今回の「所望」や「本望(ほんもう)」など、まれに「モウ」で読む者がございます。特に「所望」は、例文のように「ご所望」と、大人の敬語表現として使うシーンの多い言葉です。誤読のないようお気を付けください。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「一縷の望み」ってなんと読む?
「一縷の望み」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ひとすじの希望」つまり「非常に小さな希望」を意味する言葉です。
<使用例>
「一縷の望みを忘れなかった選手たちが、起死回生の逆転という奇跡を起こしたのよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は… 一縷の望み(いちる-の-のぞ-み) です。

「一縷(いちる)」の「縷」は「糸のような細いすじ」を表す字で、「一縷の望み」は「とてもとても細いくつながっている、かろうじて残っている、消えそうな希望」というニュアンスの言葉です。
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本日は、7月7日「七夕」にちなんで、「願い」をキーワードに、
・所望(しょもう)
・一縷の望み(いちる-の-のぞ-み)
という言葉の読み方や、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱