四季折々の自然の中で農業体験が楽しめる「リゾナーレ那須」

那須高原の豊かな自然に包まれた「リゾナーレ那須」は、都市の喧騒を離れ、四季折々の風景とともに心豊かなひとときを過ごすことができるアグリツーリズモリゾートです。

アグリツーリズモとは、イタリア語の「アグリクルトゥーラ(農業)」と「ツーリズモ(観光)」を掛け合わせた造語。その土地の農体験や自然体験、文化交流を楽しむ旅のスタイルのことを意味しているといいます。

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連なる3つの屋根が特徴のアクティビティ拠点「POKO POKO(ポコポコ)」

リゾナーレ那須の敷地内には、年間120種類以上の野菜やハーブを育てる「アグリガーデン」が広がり、訪れる人々に農業の営みや自然とのふれあいを提供しているのが大きな特徴。また、那須の風土を活かしたアクティビティや、地元の素材を活かした料理が楽しめるレストランなど、ここならではの多彩な魅力が詰まっています。

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「YATAI to FARM」大人(12歳以上)¥3,200、7~11歳 ¥2,700、4~6歳 ¥2,400 ※プランに含まれている朝食に追加料金として

そして2025年9月1日(月)~11月7日(金)の期間、平日限定で開催されているのが、究極のブランチ体験「YATAI to FARM」です。

アグリガーデンで収穫したばかりの旬の野菜を、目の前でシェフがグリルし、田んぼの畔に設けられた特等席で味わうことができる、この秋限定のプログラムです。

実際に体験したPrecious.jpライターが、リゾナーレ那須でのさまざまな楽しみとあわせて詳しくご紹介いたします。

リゾナーレ那須ならではの贅沢ブランチ体験「YATAI to FARM」とは

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収穫期を迎えた8,500平方メートルもの広さを誇る田んぼ

リゾナーレ那須で開催している「YATAI to FARM」は、畑と食卓をつなぐ新しいブランチ体験。目の前に広がるのどかな田園風景を眺めながら、都会では味わえない自然の中での食事の楽しさを、五感で感じることができます。

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アグリガーデンで野菜を収穫

「YATAI to FARM」の食事は、まずアグリガーデンでの収穫から始まります。

訪れた時期は夏の終わり。夏野菜がまだ残っているということで、ナスやピーマンなどの夏野菜が収穫できました。とくにピーマンは今年豊作だったそうで、ちょうど食べごろのものがまだたくさんなっていました。

この日は、細長いナス「ジャパニーズピクリング」、黒いピーマン「浜クロピー」、そして京野菜として知られる「万願寺唐辛子」の3種を収穫させてもらうことに。

ナスとピーマンは聞いたことも見たこともない品種でした。なかなかふだんスーパーなどで出合えない野菜をいただけるのはうれしいですね。

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YATAI to FARMの特別席

収穫した野菜を田んぼの畔にたてられた特設屋台でシェフに渡すと、その場で香ばしく調理していただけます。収穫から調理、そして食事までを間近で体験できるのが、このプログラムの大きな特徴です。

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5種類のソース
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炭火で焼いたパンやドリンクと共に

食材をグリルで焼き上げている間にまず登場したのは、特製ソース。アンチョビマヨネーズ、バイオレッドマスタードと蜂蜜、サルサヴェルデ、バルサミコ酢、トマトレリッシュの5種類です。

どの食材にどのソースが合うかのおすすめの組み合わせが書いてある紙も渡されますが、自分でいろいろ試してお気に入りを探してみるのも◎。筆者はトマトレリッシュが好みで、最初に提供されたパンにもこちらをつけていただきました。

そして焼きあがったグリル野菜プレートが2皿、順番に提供されました。

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グリル野菜を特製ソースでシンプルにいただく

一皿めは、さきほど収穫したジャパニーズピクリングを含めた2種のナスと長ネギ、シイタケ、エリンギのプレート。ナスは炭火でしっかり焼かれて中までトロトロ。キノコ類も旨味があり、ピリっとしたサルサヴェルデと好相性でした。

2皿めは、収穫した浜クロピーと万願寺唐辛子のほか、さつまいも、バターナッツかぼちゃなどのプレート。かぼちゃとさつまいもはコクのあるバルサミコ酢とマッチ。香草パン粉をのせて焼かれたトマトも、口いっぱいにジューシーさが広がり美味でした。

グリルで焼かれた野菜はどれも、色鮮やかで香り豊か。稲が黄金色に色づいた田んぼを見渡せる特等席に座り、自然の風を感じながら味わう一皿は、格別の味わいです。

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豚肉のスパイスグリル

野菜のあとは、豚肉のスパイスグリルが登場。味付けしてあるのでそのままでもおいしいですが、ソースのおすすめはバイオレットマスタードと蜂蜜とのこと。あまじょっぱいソースが絡み、お肉の旨味が引き立てられる組み合わせです。

品数が少なくても、たっぷりの野菜と食べ応えのあるお肉でお腹も満たされました。

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アップルパイ

締めのデザートはアップルパイ。りんごそのものの甘さが生かされた、素朴でやさしい味わいに癒やされます。

今回、筆者はひとりでの参加でしたが、1組の上限は4名までのため家族や友人と一緒に体験できます。食べる楽しみだけでなく、収穫や調理のプロセスを通して自然と触れ合う楽しさも感じられるので、おのずと会話が弾みそう。

田んぼのすぐそばの特等席というロケーション、そして自分でとった野菜をその場でいただくというここならではの楽しみは、リゾナーレ那須がまさにずっと提供したいプログラムだったそう。

気候のよい秋だからこその野外プログラムではありますが、秋だけではもったいないということで、2026年1月5日(月)~3月20日(金)の冬季期間には田んぼの中央にドームテントを設置して1日1組限定で「YATAI to FARM」も開催予定とのこと。

時期によって収穫できる野菜も違うため、ぜひ秋も冬も訪れてみてください。

ファーマーズレッスンで農業に触れる

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耕運機で実際に畑を耕すことができる

「YATAI to FARM」とあわせて楽しめるのが、リゾナーレ那須の多彩な体験プログラムです。自然や手仕事を身近に感じながら、家族や友人と過ごす時間をより豊かにしてくれます。

「YATAI to FARM」での収穫体験をより深く楽しみたいなら、おすすめは「ファーマーズレッスン」。10:00〜10:45の時間帯に、アグリガーデンにて行われます。

レッスンではその日に行う農作業の一部を体験させてもらえるのですが、体験した日は夏から秋の野菜へと転換する時期だったため、畑の土づくりを行っていた最中。肥料をまき、耕運機を使って畑をたがやすという本格的な農作業にチャレンジしました。

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自分の手で野菜を収穫
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バスケットいっぱいの野菜を収穫!

畑にある野菜の名前や特徴を教わりながら、いくつか収穫もさせてもらいました。

この日の収穫は、イタリアの丸ナス「ローザビアンカ」と、白いナス「スノーウィ」、YATAI to FARMでもいただいた万願寺唐辛子、浜クロピー。バスケットいっぱいの野菜に、ほくほくとしてしまいます。

とくに耕運機を使う作業は難しそうに見えますが、丁寧な指導があるので、農業初心者でも安心。種まきや収穫など、訪れる日によって作業も、出合える野菜も異なるので、季節を変えてリピートしたくなること間違いなしです。

リゾナーレ那須ならではのアクティビティも充実

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温室「グリーンハウス」

また、リゾナーレ那須では無料のものから有料のものまで、アクティビティが充実しています。

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農家の手仕事「ヒンメリづくり」無料 ※予約不要

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「森のクラフト~彩りコレクション~」無料 ※予約不要

アグリガーデンそばの「グリーンハウス」で行われているアクティビティ「ヒンメリ作り」は、豊作を祈願するフィンランドの伝統装飾品「ヒンメリ」を作るワークショップ。自然の素材を使って繊細な形を作り上げる過程は、手先の感覚を刺激しながらクリエイティブな時間を提供してくれます。

完成したヒンメリは、宿泊中のお部屋に飾ったり、お土産として持ち帰ることもできます。

スタッフが農作業中で不在のときもありますが、9:00〜17:00の時間帯に訪れて自由に作ることができます。

さらに同時間の「森のクラフト~彩りコレクション~」というアクティビティでは、森で採取した葉っぱなどを使ったオリジナルカード作りができます。

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「オリジナルハーブティーづくり」無料 ※予約不要

オリジナルハーブティーも作れるので、散策や農作業のあとに自分で作ったハーブティーをいただきながら、ほっと一息ついたり、アクティビティでものづくりをしたりするのも素敵ですね。

また、早朝にリゾナーレ那須の森を案内人が案内してくれる「朝の森さんぽ」や、POKO POKO前の焚火でマシュマロを焼いていただく「焚火でおやつづくり」など、無料で子どもから大人まで楽しめるアクティビティがたくさん。

「スワッグづくり」¥1,500 ※予約不要
「スワッグづくり」¥3,500 ※予約不要

また、好きな色や香りのドライフラワーやハーブを束ねる「スワッグづくり」や、ピッツァの生地と材料を受け取り、アクティビティ感覚で楽しむ「石窯ピッツァづくり」など有料のものもありますが、大体のアクティビティは予約不要。

とくに何をやろうか決めていなくても、存分に滞在を楽しめるのがリゾナーレ那須の魅力です。

自然と調和した贅沢な空間「本館デラックスメゾネット」に滞在

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「本館デラックスメゾネット」外観

今回宿泊したのは、「本館デラックスメゾネット」。目の前に田んぼを望むテラスつきの、メゾネットタイプの客室です。

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本館デラックスメゾネット内観

広さ62平方メートルの開放的な空間。リビングスペースにはバーテーブルやソファが備えられ、大きな窓からは四季折々の美しい風景を楽しむことができます。緑をテーマにしたインテリアは、那須に生い茂る木々をイメージしているそう。まさに、木々の温もりを感じるようなデザインです。

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部屋からは一面の田んぼが見える

天井が高く、大きな窓からの景色は見晴らしも抜群で開放感にあふれています。リビングとベッドルームがわかれていることにより居住性が高く、家にいるかのような安心感と居心地のよさがある客室です。

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1階のソファはベッドにもできる
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2階はベッドルーム

2階にはベッドがあり、こちらにも広いテラスが。さらにリビングのソファをベッドにすれば、最大4名まで宿泊可能。家族や友人との特別な時間を過ごすのに最適な空間です。

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客室のバスルーム

バスルームも広く快適ですが、温泉を楽しみたい方は大浴場がおすすめ。内湯と外湯があり、泉質は保温効果が高く血行を促進してくれるとされる含硫黄–カルシウム・マグネシウム–硫酸塩温泉です。

「SHAKI SHAKI(シャキシャキ)」でのビュッフェも野菜たっぷり

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「SHAKI SHAKI」でのビュッフェで野菜をたっぷりといただく

今回いただいた夕食は、野菜のモチーフが随所に施されたレストラン「SHAKI SHAKI」でのビュッフェでした。

ディナーでは、イタリア料理の冷菜や温菜が並び、メインディッシュには、色どり野菜のローストや豚肉のポルケッタが提供されます。

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ビュッフェにはメインデッシュがつく
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豚肉のボルケッタ

特に「ロースト野菜とチーズソース」や「ポルケッタ」は、素材の旨味が引き立つ一品。ビュッフェスタイルでありながら、メインディッシュが提供されることで、より一層の満足感を得られます。

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OTTO SETTE NASUのディナーコースで提供される温前菜「茸のズッパ」

また、ゆっくりとコース料理を楽しみたい方には、メインダイニング「OTTO SETTE NASU(オット セッテ ナス)」のディナーコースがおすすめ。

現在は、今が旬の茸や葡萄、栗などを使ってイタリア・トスカーナ州の郷土料理の手法で作り上げる全8品の秋限定ディナーコースを提供中。

ビュフェか、コース料理か…お好みにあわせてセレクトしてみてくださいね。なお、オット セッテ ナスは公式サイトより3日前15:00までに予約が必要です。


農業に触れながら自然の中で食事が楽しめる特別なブランチ体験「YATAI to FARM」は、きっと忘れられない秋の記憶になるはずです。自然と寄り添う時間を求めて、「リゾナーレ那須」へ出かけてみませんか。

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この記事の執筆者
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WRITING :
小林麻美