【目次】

「プロフィール」


名前:バズ・ラーマン(Buz Luhrmann)

生年月日:1962年9月17日

出生地:オーストラリア シドニー

オーストラリア国立演劇学院で学び、俳優としてキャリアをスタートさせる。1992年、映画『ダンシング・ヒーロー』で映画監督デビューし、注目を集めるようになる。シェイクスピアの古典作品『ロミオとジュリエット』を現代的に蘇らせた『ロミオ+ジュリエット』がヒットし、世界的に名を馳せるように。そのほかの代表作に『華麗なるギャツビー』『エルヴィス』など。豪華絢爛な映像美やスピード感のある編集で知られている。

私生活では、1997年に美術監督のキャサリン・マーティンと結婚し、ふたりの子どもを授かる。

アカデミー・ミュージアム・ガラ2025にて、妻のキャサリン・マーティンと。
アカデミー・ミュージアム・ガラ2025にて、妻のキャサリン・マーティンと。

『ダンシング・ヒーロー』(1992年)


バズ・ラーマンの映画監督デビュー作。1986年に監督が制作した舞台を映画化しており、豊かな色彩やスピード感のある編集など、のちの映画に繋がる世界観が表現されている。オーストラリア映画協会賞で作品賞を含む8部門を、カンヌ国際映画祭でヤング審査員賞を、英国アカデミー賞で衣装デザインを含む3部門を受賞するなど、国際的に評価を得る。

あらすじ:社交ダンスの若き才能スコット(ポール・マーキュリオ)は、大会で規定以外のステップを取り入れ、観客の支持は得るも優勝を逃してしまう。パートナーも去ってしまうが、スコットは彼にラテンステップを教えてくれたフラン(タラ・モーリス)を新しいパートナーに迎え、次の大会に挑む。

『ロミオ+ジュリエット』(1996年)


 

シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を原作としており、古典を現代的に蘇らせている。まるでミュージックビデオのようなスタイリッシュで華やかな映像のなかで、主演のふたりの若々しく儚い存在感が光る。ベルリン国際映画祭にてアルフレッド・バウアー賞を、英国アカデミー賞で監督賞を含む4部門を受賞。

あらすじ:「ヴェローナ・ビーチ」を支配するふたつの財閥、モンタギュー家とキャピュレット家。ある日キャピュレット家の仮装パーティーに潜り込んだモンタギュー家のロミオ(レオナルド・ディカプリオ)だったが、そこで少女ジュリエット(クレア・デーンズ)に出会い、ふたりは激しい恋に落ちる。皮肉なことに、ジュリエットは敵対するモンタギュー家のひとり娘だったのだ。

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『ムーラン・ルージュ』(2001年)


2001年、上映会にて左から出演のニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー。
2001年、上映会にて左から出演のニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー。

豪華絢爛なバズ・ラーマンらしい映像美やダイナミックなカメラワークが評価を得て、アカデミー賞の作品賞などにノミネートされ、美術賞と衣装デザイン賞を受賞。またゴールデングローブ賞ではミュージカル/コメディ部門の作品賞を受賞。

あらすじ:作家を目指しパリにやってきたクリスチャン(ユアン・マクレガー)。晴れてナイトクラブである「ムーラン・ルージュ」のショーの台本を代理で書くことになった。その店で高級娼婦のサティーン(ニコール・キッドマン)に出会い、激しい恋に落ちる。

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『オーストラリア』(2008年)


 

史実に着想を得た、戦争という緊張感のあるテーマとロマンスを融合させた作品。雄大なオーストラリアの自然を活かした、ダイナミックな映像が話題を呼ぶ。

あらすじ:1年前にオーストラリアへ旅立った夫を探しに、単身で現地にやってきた貴婦人サラ(ニコール・キッドマン)。しかし夫の領地に着くと彼は既に亡くなっており、目の前に広がっているのは荒れ果てた土地だった。夫が遺した土地と財産を守るために、現地で知り合ったカウボーイ、ドローバー(ヒュー・ジャックマン)に協力を依頼する。

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『華麗なるギャツビー』(2013年)


2013年、第66回カンヌ国際映画祭にて左から出演のレオナルド・ディカプリオ、キャリー・マリガン、トビー・マグワイア。
2013年、第66回カンヌ国際映画祭にて左から出演のレオナルド・ディカプリオ、キャリー・マリガン、トビー・マグワイア。

F・スコット・フィッツジェラルド著のアメリカ文学を代表する小説『グレート・ギャツビー』を原作とした作品。バズ・ラーマンらしい豪華で華やかな映像美が堪能でき、衣装にはプラダやミュウミュウなどのブランドが協力している。アカデミー賞では衣装デザイン賞と美術賞を受賞。

あらすじ:ニューヨーク郊外に引っ越したニック(トビー・マグワイア)。近隣の豪邸では、毎晩のように豪華なパーティーが開かれていた。やがてニックのもとに、豪邸の主人ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)からの招待状が届く。

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『エルヴィス』(2022年)


2022年、映画上映会にて左から出演のオースティン・バトラー、トム・ハンクス。
2022年、映画上映会にて左から出演のオースティン・バトラー、トム・ハンクス。
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エルヴィス・プレスリーの生涯を描いた伝記映画で、バズ・ラーマンらしい鮮やかで力強い色彩や作り込まれた美術のほか、文化的背景への深いアプローチが評価され、オーストラリア映画・テレビ芸術アカデミー賞で作品賞を受賞。

あらすじ:1954年、音楽マネージャーのパーカー(トム・ハンクス)は、ツアー先で無名新人歌手に出会う。女性観客を熱狂させ、強烈な存在感を放つ彼こそがのちに伝説的歌手となるエルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)だったのだ。

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バズ・ラーマン監督の作品は、ただの映画を超えた“体験”といえます。大胆な構図、美術、音楽が一体となったその演出は、感情を揺さぶり、固定観念を打ち破る力があります。そして、混沌と美が共存する世界観は、複雑な時代を生き抜く私たちに「美しさの再定義」や「多様性の受容力」を投げかけます。型破りな視点や古典を現代に翻訳する力は、思考の柔軟性や創造性の刺激に。ラーマン作品は“発想力”と“感性”をアップデートする「芸術的ビタミン」といえるでしょう。

PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香
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