NEW BOSS的 印象をデザインする「香りの戦略」

視覚に勝る嗅覚の効果を知っていますか? ファッションもジュエリーの装い方も心得た大人が次に目指すのは自分だけのシグニチャーとなる奥深きラグジュアリーな香りアレンジ術をご紹介します。

文/平 輝乃さん
ビューティ エディター/パフューマリー ナビゲーター
(たいら・てるの)美容専門誌からモード誌まで幅広いメディアで編集・執筆を行うほか広告制作などで活躍。長年にわたり香水の企画を数多く手掛け、香りの世界に精通。日本パフューマリー協会認定のパフューマリー ナビゲーターの資格をもつ。

プライベートな時間も香りでクオリティ オブ ライフを上げる【わきまえる香り】くつろぎと癒やしをくれるお茶の香りでリラックス

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左から/ブルガリ オ・パフメ テ ヴェール オードトワレ 150ml ¥32,780(ブルガリ パルファン)、メゾン ド ラズィ ナンニャン エキストレ ド パルファム 50ml ¥30,800(ブルーベル・ジャパン)、バーバリー シグネチャー コレクション ハイティー 100ml ¥39,600(バーバリー ビューティ)

[例えばこんな場面で…]自宅でリラックスする、休日女友達とカジュアルランチ

張り詰めたウイークデーの緊張から解放されてほっとくつろぐひとときにも、香りがあると気分の切り替えに役立ちます。お茶の香りは温もりと共にみずみずしさも感じられる点でも日本人になじみが深い。1992年に「ブルガリ」の『オ・パフメ』が登場して以来、ティーフレグランスのトレンドは継続しています。緑茶だけでなく、紅茶やマテ茶がテーマの新作も登場していて、ますます目が離せません。

1.BVLGARI…30年以上愛されてきた名香がよりフレッシュになって再登場

ハイジュエリーのロイヤルカスタマーに向けた特別なギフトとして登場した香りが瞬く間に人気を博し、発売にいたった『オ・パフメ』。30年以上にわたり、ロングセラーを誇る香りが、天然のグリーンティーエキスをブレンドし、天然由来成分94%配合になってリニューアル。トワレとなり、ひと際美しい香り立ちに。

2.MAISON de L’ASIE…華僑文化も内包する国際都市シンガポールに思いを馳せて

アジアにルーツをもち、フランスで調香を学んだエリザベス・リァウが創設した新ブランド。アジアの各都市で抱いた感情をベースに香りをプロデュース。『ナンニャン』は郷愁を誘うシンガポールでの旅の記憶をグリーンティーとサフラン、レザーの鮮やかな対比で描いています。

3.BURBERRY…英国伝統のアフタヌーンティーをイメージした優美な香り

アールグレイの香りづけにも使われるベルガモットで幕を開け、紅茶の香りが豊かに広がった後、ローマンカモミールとラベンダーが加わり、そこに青っぽさをもつマテ茶をスパイス的に使ったモダンなティーフレグランスです。沈みゆく夕日を眺めながら、ほっとひと息つく午後のお茶の時間のように心を整えてくれます。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
戸田嘉昭(パイルドライバー)
STYLIST :
小倉真希
EDIT :
五十嵐享子(Precious)