真冬の体調管理に。肩甲骨周りの温活が効く理由とは? 

エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、肩甲骨と肩甲骨の間は、背中の中でも特に太い血管と僧帽筋などの大きな筋肉が集まるエリアで、ここをカイロで温めることで血管が広がり、滞りがちな血流がスムーズになりやすいのだそう。その結果、背中だけでなく手足まで温まりやすくなり、慢性的な冷えの解消も期待できます。疲れやすい、風邪をひきやすいなど、今の季節、体調を崩しやすい方はぜひ試してみて欲しい、簡単ケアですよ。

並んでいる二人の女性。温活ケアの指導をしている
 

また、肩甲骨周辺は肩コリや背中の張りの原因となる筋肉が密集する場所。デスクワークで同じ姿勢が続くと、無意識のうちに筋肉は緊張し、重だるさや不快感を招きます。カイロの温熱によって筋肉がゆるむと、肩甲骨の動きがなめらかになり、コリや疲労感の軽減につながります。

さらに注目したいのが、自律神経への作用です。背中を温めることで副交感神経が働きやすくなり、自然とリラックスしやすい状態へと導かれます。肩甲骨の間にカイロを貼ると「ほっとする」と感じる人が多いのも、そのため。緊張がほどけることで睡眠の質が整い、結果的に免疫力の低下を防ぎ、風邪予防の一助にもなります。この部位には「風門」と呼ばれるツボがあり、古くから寒気や風邪のひき始めに温めるとよいとされてきたことも、理にかなっているといえるでしょう。

そしてもうひとつ、大人の女性が知っておきたいのが、褐色脂肪細胞との関係。体が冷え続けると、エネルギー消費を抑える「省エネモード」に入りやすくなります。肩甲骨周辺に存在する褐色脂肪細胞は、本来、寒さに対抗して熱を生み出す組織。カイロによる温熱ケアで血流や自律神経の状態を整えることは、こうした働きが低下しにくい環境づくりにつながります。体調を崩さないための予防策として、背中温熱ケアは非常に有効な選択といえるでしょう。

■肩甲骨と肩甲骨の間に、縦向きでカイロを貼る

カイロは肩甲骨そのものではなく、左右の肩甲骨に挟まれた背骨付近に。縦向きに貼ることで、背中の中心を効率よく温めやすくなります。また、低温やけどを防ぐため、必ずインナーや薄手の衣類の上から貼るのが鉄則。じんわりと温かさを感じる程度が最適ですよ。

肩甲骨と肩甲骨の間に、縦向きでカイロを貼る
 

【まとめ|風邪予防&肩こり対策に。冬の背中温熱ケア4か条】
1)冬は背中上部が冷えやすく、血流低下と筋緊張が重なり、肩こりや体調不良を招きやすい。
2)太い血管と僧帽筋が集まる肩甲骨の間を温め、全身の血流と体温効率を底上げする。
3)衣類の上からカイロを貼り、背中をじんわり温めることで緊張が緩み、自律神経も整いやすくなる。
4)冷えによる代謝低下を防ぎ、肩こりが軽減し、風邪を寄せつけにくく体調が安定する。

以上、「風邪予防&肩こり対策に。冬の背中温熱ケア」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は1月3日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「仕事柄デスクワークが多く、冬は肩こりと冷えを感じやすかったのですが、肩甲骨の間にカイロを貼ってみると、背中から穏やかに温まり、夕方になっても身体の疲れが残りにくいように感じました。肩まわりがゆるむことで呼吸がしやすくなり、気持ちまで落ち着く感覚も。ただカイロを貼るだけなので、いつでも取り入れやすいのがいいですね。日々の体調管理として、これからも続けたいケアのひとつです」

関連記事

PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子