首コリが慢性化してつらい、と感じている人は、まず首の手前側にある「舌骨下筋群」をゆるめるのがおすすめ。

「舌骨下筋群」とは、胸骨甲状筋、甲状舌骨筋、肩甲舌骨筋、胸骨舌骨筋が含まれていて、あご下から始まり、胸骨や肩甲骨と繋がっているため、首こり、肩こりに大きく関わる筋肉。ここを緩めると首も肩甲骨も緩んで動きやすくなるし、呼吸もしやすくなります。さらに声が出しやすくなるというメリットも。

そして、今回活用するのはテニスボール。その理由は強すぎず、弱すぎず、適度な圧をコントロールしやすく、簡単に筋肉をほぐすことができるから。

特に首部分はデリケート。この「舌骨下筋群」をほぐすには、手でマッサージするよりも軽〜い力でテニスボールを転がす方法だと力の加減がしやすいのでおすすめです。ほぐす位置さえわかれば、ゆるめるのは簡単なので、今すぐやってみてくださいね。

■Step1:ほぐすポイントを確認

首の前側にある、あご下から鎖骨につながる舌骨下筋群を上から下までほぐします。喉の両側のライン、左右の3カ所をマッサージします。

ほぐすポイントを確認
 

■Step2:テニスボールで圧迫しながら、小さく外回しでマッサージ

Step1のほぐすポイントにテニスボールを当てて、優しく圧迫しながら、外回しで小さい円を描くように、くるくるとマッサージを。各部位をそれぞれ5回くるくると回し、それを3セットずつ行いましょう。

テニスボールを使って、くるくるマッサージをする
 

【テニスボールで首コリ解消!呼吸もラクになるメソッド4か条】
1.スマホやパソコンによる前傾姿勢で首コリ、肩コリが慢性化しやすい。
2.原因は首の手前側にある「舌骨下筋群」が凝り固まっているから。
3.「舌骨下筋群」は胸骨や肩甲骨に繋がっているので緩めるとコリ解消に。
4.テニスボールを使って優しい圧でほぐすのが簡単。呼吸改善にも。

以上、「テニスボールで首コリ解消!呼吸もラクになるメソッド」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は5月6日の更新です。お楽しみに!

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村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で実感! 自分史上最高の小顔になる 魔法の顔ほぐし』(宝島社)が発売中。 Instagram
体験者:熊本 薫さん
37歳
「初めて意識した舌骨下筋群ですが、少し奥にあり、触ってみると意外と硬くなっていました。手でマッサージするのは加減が難しいけれど、テニスボールを使うと簡単。くるくると転がすだけで、ちょうどいい圧をかけることができて気持ちよくほぐすことができますし、首も肩もスッキリ軽くなりますね」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子