スマホを見るたびに、呼吸が浅くなる!?目線と下の関係とは?

スマートフォンを見る姿勢は、私たちが思っている以上に、体に負担をかけています。画面を覗き込むと、視線は下がり、頭は前に出て、首から背中にかけて丸まりやすくなります。この姿勢の変化と同時に起きているのが、舌の位置の変化です。

並んでいる二人の女性 メソッドの指導をしている
 

舌の位置や筋力、機能を整えるトレーニングを指導する資格も持つエイジングデザイナーの村木宏衣さんによると「本来、舌は上あごに軽く触れているのが正しい位置」とのこと。しかし前かがみで目線が下がると、舌は上あごから離れ、下へと落ちやすくなります。いわゆる「落ちベロ」の状態。舌が下がることで、口腔内や喉まわりのスペースは狭くなり、気道は圧迫されやすくなり、その結果、呼吸は浅くなり、口呼吸に傾きやすくなるのです。

さらに、頭が前に出たストレートネックや猫背の姿勢になるので、肋骨の動きや横隔膜の働きも制限されます。胸郭が十分に広がらないため、深く息を吸うことが難しくなり、呼吸は浅くなり、血流やリンパの流れに悪影響を及ぼし、自律神経の乱れにも繋がります。

一方で、視線を上げ、頭の位置が整うと、姿勢は自然と引き上がります。すると「舌が上あごにつく正しい位置」に戻り、鼻呼吸がしやすい状態に。横隔膜がしなやかに動く呼吸へと変わり、体に必要な酸素を無理なく行き渡らせ、血流やリンパの流れをスムーズにします。その結果、顔のむくみが軽減され、フェイスラインがすっきりと整うのです。

また、鼻からのゆったりとした呼吸は副交感神経を働かせ、心身を落ち着いた状態へ導きます。思考が整理され、集中力が戻りやすくなるのもメリットです。

改善のために必要なのは、スマートフォンを持つ位置を少し上げ、視線を下げないようにすること。そして、舌が下がっていないかを確認し、気づいたら舌全体を上あご、特に前歯の後ろのスポットに戻す。まずはこの小さな調整を重ねることで「目線を上げると舌が上がり、呼吸が深くなる」という感覚を覚えていくことから始めましょう。

呼吸が整うと、姿勢が変わり、巡りが変わり、思考もクリアに。スマートフォンを見る時間を減らせないなら、姿勢と呼吸を整える意識をするのが賢い選択ですよ。

■Step1: 目線が下がると「落ちベロ」になり、呼吸は浅くなる

スマートフォンを覗き込む姿勢では、視線が下がり、頭が前に出やすくなります。その結果、舌は上あごから離れて下がり「落ちベロ」の状態に。すると気道が狭くなり、呼吸が浅くなってしまいます。

目線が下がると「落ちベロ」になり、呼吸は浅くなる
 

■Step2:目線を上げると、自然と舌は上あごへ。呼吸が自然に深まる

視線を上に向けると、頭の位置が整い、姿勢は自然と引き上がります。このとき舌は上あごに収まりやすくなり、鼻呼吸が促されます。横隔膜がしなやかに動き、呼吸が深まることで、巡りや集中力の回復につながりますよ。

目線を上げると、自然と舌は上あごへ。呼吸が自然に深まる
 

【まとめ|むくみと疲労を引き起こす悪習慣とは?「落ちベロ」対策4か条】
1)目線が下がると舌が落ち、呼吸は浅くなる。視線を上げるだけで、呼吸と巡りは整う。
2)スマホ姿勢は「落ちベロ」を招き、むくみや疲労感の原因に。舌を上あごに戻すことで改善へ。
3)猫背は横隔膜の動きを妨げ、体を緊張状態に。姿勢を正すと呼吸が深まり、自律神経が安定。
4)浅い呼吸は集中力とコンディションを下げる。目線と舌を整える習慣が、美しさを底上げする。

以上、「むくみと疲労を引き起こす悪習慣とは?『落ちベロ』対策」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は1月10日の更新です。お楽しみに!

 

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「舌の正しい位置について、これまで深く考えたことはありませんでしたが、この仕組みを知ったことで、舌の位置を含めて意識できるようになりました。目線を上げるだけで、舌が自然と引き上がり、呼吸がしやすくなる感覚がありますね。理由を理解したことで、スマホを見るときに目線の高さと舌の位置を気をつけるようになりました」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子