大胸筋、鎖骨、首にアプローチ! 3ステップで叶える美デコルテ
デコルテは、首から胸元の筋肉やリンパ、骨格が支え合っている、立体感と柔らかさを兼ね備えたパーツです。けれどもこの絶妙なバランスが崩れやすいのが現代の生活習慣。長時間のPCやスマホ操作、長時間の同じ姿勢によって筋肉はこわばり、血流やリンパの流れが滞ります。その結果、デコルテのメリハリ感が消失してしまい、むくみやたるみが進行していくのです。

エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、デコルテのエイジングを阻止するには「大胸筋、鎖骨、首の3つの部位にアプローチすることが必須」なのだそう。
まず、大胸筋は胸元の巡りを左右する大きな筋肉で、硬くなるとリンパや血液の通り道が狭まり、老廃物や余分な水分が滞ります。柔軟性を取り戻せば、巡りが整い、すっきりとしたデコルテラインをつくる土台に。
鎖骨は上半身のリンパの出口ともいえる重要な位置にあります。動きが鈍くなると排出機能が低下し、むくみが首元から顔まで広がります。鎖骨の可動性を高めることは、巡りを活性化させ、輪郭を際立たせるうえで欠かせません。
そして首は、デコルテ全体を縦に支える「柱」でもあります。首のラインを長く見せることで、胸元の立体感を強調できるのですが、筋肉が縮こまると首は短く見え、胸元との境界があいまいになり、老け感が…。首の柔軟性を保つことは、デコルテのメリハリ感を取り戻すために需要なポイントです。
3つの部位にアプローチするなんてステップが多そう、と思うかもしれませんが、血流、リンパ、筋肉に確実にアプローチができますし、やってみると簡単で覚えやすいメソッドです。継続してケアすれば、メリハリ感のあるデコルテを取り戻せますよ。
■Step1:拳を使って大胸筋をほぐす
右手で拳をつくり、人さし指、中指、薬指、小指の第一関節と第二関節の間にある平らな部分を使って、左側の大胸筋をほぐします。鎖骨の下の中心から外側に向かって3カ所、小さく円を描くようにしながらほぐしましょう。同様に右側の大胸筋もほぐします。

■Step2:鎖骨をつかんで、鎖骨の付け根から腕を回す
右手の親指と人差し指を使って、左側の鎖骨をつかみます。脇の下を覗き込むようにして行うとつかみやすいです。

そして、鎖骨をつかんだまま左腕を内回し10回、外回し10回、鎖骨の付け根から腕を回すことを意識して回しましょう。次に左手の親指と人差し指を使って、右側の鎖骨をつかみ、同様に内回し10回、外回し10回、鎖骨の付け根から腕を回しましょう。

■Step3:首のストレッチを行う
両手をクロスさせて、人さし指と中指を鎖骨にグッと引っ掛けます。

舌を上アゴにつけて、アゴを真上に突き出します。これを15秒キープするのを3回行いましょう。

次に、舌を上アゴにつけたまま、斜め左上に、アゴを突き出します。これを15秒キープするのを3回行いましょう。次に斜め右上にアゴを突き出して、15秒キープを3回行ってください。

【まとめ|むくみデコルテをスッキリ!華奢見え&首長メソッド4か条】
1)デコルテのむくみやたるみが現れると、上半身がもったりとして疲れた印象に。
2)血流やリンパの滞り、筋肉のこわばりや衰えが原因。
3)大胸筋をほぐす、鎖骨を動かす、首をストレッチする、3ステップが効果的。
4)継続してケアでメリハリ感のあるデコルテを取り戻せる。
*
以上、「むくみデコルテをスッキリ!華奢見え&首長メソッド」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は8月23日の更新です。お楽しみに!


関連記事
- スマホ二重アゴを解消!【村木宏衣さん指導】シャープな輪郭を取り戻す「舌ストレッチ」
- むくんだ首も顔もスッキリ!【村木さん指導】肩ほぐしメソッド
- 首スッキリ、美デコルテに!村木宏衣さん直伝「背面ストレッチ」
- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子