手土産をもらって包みを開けて、YOKU MOKU(ヨックモック)の「シガール」が顔を出すと、なんだかうれしくなります。
思わずもう一度食べたくなる、そのおいしさの秘密は、バターを「これ以上入れると、お菓子にはならない」というギリギリの分量まで、最大限に配合したことで実現した、より深いコクと風味。
また薄い生地を補強するために、葉巻状に巻く発想が生まれ、二重三重と薄い生地が重なり合うことで、独特の食感が創り出されています。
なぜヨックモックのシガールは人々に愛され続けるのか
このシガール、1969年に発売して以来、今に至っても、手土産の人気筆頭に上るほどの愛されぶり。なぜここまで支持され続けているのでしょうか。
それを知るには、利用者に聞くのが一番ということで、「こちら秘書室」に所属する秘書歴11年の現役秘書で、シガールをよく購入するというYOKOさん(仮名・30代)に意見を聞いてみました。
「ヨックモックのシガールは、ビジネス利用はもちろんプライベートでもよく購入するお菓子です。上司が会社訪問に行く際などの手土産として50回以上は購入しています。初めて行く企業には“誰もが知っている”ブランドであることが大事なので、知名度がある老舗のものを選びます。なかでもシガールは重くなく、量も多いので、『みなさんで召し上がってください』とひと声添えてお渡ししています。誰にでも好かれる味といったバランスのとてもいい手土産だと思います」
名のあるブランドであること、万人受けする味であるところが魅力のようですね。
続いて、具体的に手土産としての魅力と味・食感の魅力それぞれについて詳しくYOKOさんに語ってもらいました。
手土産としての魅力
「缶に入っているので高級感がありますね。そして数が多いので、手土産としてお渡し、オフィスで配っていただくのに最適です。また、大きさこそありますが、そこまで重くないので会社訪問の際に、上司にも持たせやすいですね」
味・食感の魅力
「何度いただいても飽きのこないおいしさが好評です。量もちょうどよく、仕事中のブレイクタイムにちょっとつまむのにも食べやすい大きさです。サクサクっとした食感やコーヒーに合うほどよい甘さは、特に女性に受けるポイントだと思います」
シガールは今でも手づくりの工程が残っている
そんなシガールのサクサクっとした絶妙な食感を生み出しているのが、葉巻状に巻かれている生地。発売当時は人の手で巻かれ、焼かれていたというのをご存知ですか? 今はどのような方法でつくられているのでしょうか。ヨックモックの広報担当者さんに伺いました。
「シガールは工場で生産していますが、製造工程には今も手づくりの部分が残っています。機械化されている部分も多いですが、実際まだ手づくりの部分もあります。また、機械も既製品ではなく、手づくりに近い状態にできるような機械をオリジナルでつくって使用しているため、繊細な食感が実現できています」
ヨックモックには創業以来、「食べる人の喜ぶ顔を想像して、こころを込めてつくる。」というお菓子づくりの精神があるのだそう。この精神に基づく、心のこもった手づくり感も、支持され続けるひとつの理由なのかもしれません。
シガールのおいしさを活かす素材を見つけるのは至難の業?
ところで、シガールはこれまでにさまざまな味展開がされています。昨年2017年に発売された抹茶の「シガール オゥ マッチャ」は、すでに食べたという人もいるのでは? そのシガールの味展開、今後はどのような予定があるのか気になるところです。
「ヨックモックブランドの中でもシガールは、創業当時より発売している、社員にとっても大切な商品です。ですので、シガールのおいしさを活かす素材を見つけるのは、実は至難の業。昨年の『シガール オゥ マッチャ』も実に13年ぶりの新味として発売しました。おそらくしばらくは、新しい味での展開はないかと思います」
やはりシガールの伝統の味はゆるぎないものといえそうですね。ただ、新しい展開がないというのは少し残念。しかし、実は他の方向性で新しい展開があるのだそう。
「『シガール アイスクリーム』は、アイスクリームという素材との組み合わせのため、焼き菓子のシガールよりも相性のよい組み合わせが多いことが判明し、昨年から新味を登場させています。今年は春夏の期間限定でマンゴー味を出しており、これからの季節のお手土産に大変おすすめです」
長く愛されているがゆえの、新しい味の開発の難しさ。それはシンプルだからという理由もあるのかもしれません。抹茶やアイスクリームといった新たな展開も魅力的。また、次の手土産に選びたくなりますね。もちろん、自分用にも忘れずに。
問い合わせ先
- YOKU MOKU TEL:0120-033-340(お客様相談窓口)
こちら秘書室
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利